トルドー首相、カストロ氏への称賛に批判高まる

(2016年12月2日号記事)


キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が11月25日に死去した。享年90歳。この報道を受けて、仏語圏首脳会談に出席するためにマダガスカルを訪問中のカナダのジャスティン・トルドー首相が声明文を発表した。声明の中でトルドー首相は、「カナダ国民を代表して謹んで哀悼の意を表す。キューバの傑出した最高指導者として最も長く在位したカストロ前議長の死をキューバ国民とともに悼む」と述べたほか、首相の父親、故ピエール・トルドー元首相とカストロ前議長との長期にわたった交友関係についても言及した。しかし同声明文でトルドー首相がカストロ前議長について「伝説的な革命家にして雄弁家」などと述べたことについて、カナダ国内外から批判の声が高まっている。特に野党・保守党議員の間からは「カストロ前議長の半世紀に及んだ指導体制の下で行なわれた人権侵害の事実に目を向けていない」などと批判の声が上がっている。