ジカ熱流行地への旅行に警告

(2016年2月5日号記事)


ネッタイシマカという蚊によって媒介されるジカウイルスがヒトに感染して「ジカ熱」と呼ばれる病気にかかる例が中南米諸国を中心に流行しており、世界保健機関(WHO)は1月28日、「感染者は300万~400万に達する可能性がある」と警告した。翌29日、カナダ公衆保健省は「カナダで4例、ジカ熱の感染例が報告された」と発表した。ブリティッシュコロンビア州で2例、アルバータ州で1例、ケベック州で1例が報告されており、いずれもカナダ国内ではなく、中南米やカリブ海諸国などを旅行した人々が現地で感染したもの。ジカ熱が発症しても大抵の場合、発熱、目の充血、頭痛、蕁麻疹、関節痛、筋肉痛などの軽い症状が数日続く程度で治まるとされている。しかし妊婦が感染すると、先天的に脳の発育が不十分な「小頭症」の新生児が生まれる恐れがあると指摘されている。カナダ公衆保健省では「現在妊娠中か近く妊娠する可能性のある人が当該地域に旅行する場合は、医師と相談するように」と警告を促している。