カナダの紙幣に初めて黒人女性が登場

(2016年12月16日号記事)


12月8日、ケベック州ガティノー市のカナダ歴史博物館において、2018年から発行される新10ドル紙幣に建国以来初めて黒人女性の肖像を採用することが発表された。紫色の10ドル紙幣にはこれまでカナダの初代首相、ジョン・A・マクドナルド卿の肖像が用いられていたが、新しい紙幣にはノバスコシア州の黒人女性で市民権運動に貢献したヴィオラ・デズモンドさん(1914~1965年)の肖像が登場する。黒人は映画館内ではバルコニー席だけに座ることしか許されていなかった1946年当時、ニューグラスゴーの映画館で白人専用の客性に座ったデスモンドさんは映画館から追い出され、州税法違反の容疑で起訴され有罪となった。デスモンドさんはそれを不服として法廷闘争を挑み高い注目を集めた。ビル・モルノー財務相は「デスモンドさんは、多くのカナダ人に刺激を与え、人種の壁を乗り越えるために貢献した」と称えた。