バン国連事務総長、オタワを表敬訪問

(2016年2月19日号記事)


2月11日、バン・ギムン国連事務総長がオタワの連邦議会議事堂を表敬訪問しジャスティン・トルドー首相と会談を行なった。会談後には共同記者会見が開かれ、同首相は「バン事務総長に対して、カナダは国連とグローバル・コミュニティに向かって再び精力的に関与していきたいという意思を伝えた」と語った。同首相はさらに「カナダは安全保障理事会の非常任理事国に立候補する意思があるということも、事務総長に伝えた」としている。過去数十年、何度も非常任理事国に選ばれていたカナダだが、2010年に行なわれた非常任理事国の改選で、カナダはポルトガルに敗れた。当時、カナダ国内では時のスティーブン・ハーパー保守党政権が非常任理事国改選に十分な力を注がなかったためだと批判された。カナダのポール・ハインベッカー元国連大使は「2006年のイスラエルとレバノン紛争の際に国連平和維持軍に参加していたカナダ兵が死亡した出来事があって以来、国連とカナダの関係が冷え込み、保守党政権が関係改善に努めなかったため、非常任理事国に選出されなかった」とコメントしている。今回、トルドー自由党政権は国連との関係を改善しようという姿勢を明確に打ち出したと見られている。