スタイリッシュな4人が奏でる瑞々しいハーモニー
Birds of Bellwoods
バンド Birds of Bellwoods (2015年8月7日記事)
カナダ国内外のミュージシャンが集う、音楽を中心にしたイベントNorth By Northeast(NXNE)。6月に開催されたこのイベントで、トロントを拠点に活動しているバンドのBirds of BellwoodsがダウンタウンにあるThe Cameron Houseにてライブを行なった。マンダリン、ギター、バンジョー、アップライト・バスが奏でるアコースティックなサウンドで会場を沸かせた彼ら。「フォークに、ブルーグラス、フュージョンをミックスした感じ」とそのサウンドを語るのは日系3世のミュージシャン、Kintaro Akiyamaさん。ステージで大きな存在感を放つアップライト・ベース(日本では通常コントラバスと呼ばれる大型の弦楽器)プレイヤーの彼に話を伺った。

—メンバーとの出会いを教えてください
「リード・ボーカル、ギターの2人とは中学と高校が一緒でした。バンジョー・プレイヤーの彼については、2年前の夏に、彼の演奏を見る機会があって、その場で声をかけてスカウトしました」

—Birds of Bellwoodsというバンド名ですが、インタビュー場所としてご提案いただいたこのTrinity Bellwoods Parkに由来しているのですか?
「バンド名の由来は秘密で、話していけないことになっているんです(笑)。でも、この公園とは関連があると言えば、あります」



—Kintaro Aoyamaさんというお名前から日本語を話す方だと想像していました
「名前と外見からそう思われるのですが、日本語は話せません。でも、人から“あなたのバックグランドは?”と聞かれた時など、自分のアイデンティティはジャパニーズだと思っています。子どもの頃は、日系文化会館で行なわれている剣道のクラスに通ったこともあります。日本人らしいハードワーキングなところは剣道で学びました。それは自分でも誇らしく思う長所ですね。日本文化に浸って育ったわけではないですが、日本の文化や芸術はすごく素晴らしいといつも感じています。特に日本のジャズミュージシャンは才能のある人が多いなと思っています」

―いつ頃からミュージシャンを目指したのですか?
「父、そして祖父もミュージシャンだったので、家ではいつもピアノやギターの音が聴こえてくるような環境で育ちました。高校生の頃までは、いつも身近にあるものとして音楽に接していましたが、大学の専攻を決める時に、将来音楽をやっていこうと強く思い、モントリオールにあるマギル大学音楽学部でジャズを学びました。家庭環境の影響で音楽と触れていることがすごく自然で、楽器を弾くと、途端に気持ちがピースフルになります。今は、他の仕事と掛け持ちしながら音楽活動をしているメンバーがいますが、NXNEをはじめ夏にはイベントも控えているので、そこで僕たちの音楽をもっと多くの人に聞いてもらって、早く全員がフルタイムで音楽に専念できるようになれればとメンバーと話しています。どんどん忙しくなっているので、そういう日も近くなると信じています」

―アップライト・ベースとの出会いを教えてください
「7、8歳の時にはじめて手にした楽器はピアノでした。ミュージックスクールに通っていたのですが、グレード6の時に、専門を決める機会があってその時に選んだのがアップライト・ベース。ドラムも少しトライした時期がありましたが、一番自分にしっくりきたのがアップライト・ベースで、グレード6以来ずっと続けています」



―アップライト・ベースの魅力を教えてください
「その大きさゆえに持ち運びには不便ですが、ほかの楽器には出せないユニークな音色が魅力です。ベースはギターのようにステージで魅せ場の多い楽器ではないですが、どんなジャンルの音楽であってもビートは要。タイミングとフィーリングがベースプレイヤーにとって大事だと思っています」

―8月11日にリリースされる最新アルバム『The Fifth』ついて教えてください
「これまでのアルバムは、みんなで集まって演奏するという一発録りをしていたので生っぽい音になっているんですが、今回はじめて、スタジオ録音をしました。ギター、ベース、それぞれパートごとに何テイクか録っています。時間がかかった分、仕上りには満足しています。曲作りについては、特に誰が担当ということはないですね。誰かが作りかけの曲を持ってきて、それをみんなで完成するというパターンはあります。あとは、メンバー全員で集まって楽器を触りながら作ったりというのも多いです」

―今後のトロントで行なわれるライブの予定を教えてください
「8月13日にLee’s Palaceでアルバムのリリース記念ライブを行ないます。今はそのリハーサルをしています。あと、オンタリオ州の郊外でもライブの予定はありますが、トロントでは9月にToronto Urban Roots Fest、10月にIndie Week Canadaへの出演が決まっています。ぜひ、僕たちのステージを見に来てください」


 
 


Biography

Birds of Bellwoods

2013年に結成したカルテット。メンバーは、スティービー・ジョフィ(Vo./Mandarin)、エイドリアン・モーニングスター(G./Vo.)、クリス・ブレイズ(Banjo/Vo.)、キンタロウ・アキヤマ(Upright Bass/Vo.)。公演スケジュール、チケットについてはサイトで確認を。

オフィシャルサイト:www.birdsofbellwoods.com