大人気のポスト・ハードコアバンド
「Chiodos」公演直前インタビュー! 
バンド チオドス(2014年2月26日記事)

Photo Credit:Matt Ginzel

攻撃的ギターと美のピアノが絡みあう - Chiodos チオドス

本誌のミュージックコーナーでも紹介した、Chiodosからコンサート直前にインタビューを行なうことができた。ミシガン州に拠点を置く6ピースバンド、Chiodosのトロント公演が、2月27日に迫り、4作目となるニューアルバム『Devil』のリリースも4月1日に控えている。ポスト・ハードコアというジャンルにとらわれず、進化を続ける彼らに、来たるトロント公演について、更には今後の目標などについても、お話を伺った。
(Interview with Bradley Bell from the band Chiodos)


―2月27日に行われるトロントでのコンサートは、どのようなものになりますか? コンサートのテーマはありますでしょうか。ニューアルバム『Devil』からの曲も聴くことができますか?
「コンサートはすごく楽しいものになるよ! 僕らは今のメンバーで再結成してから、トロントでは屋内のホールで演奏してないんだ。トロントのコンサートは、ニューアルバムがリリースされて、スケジュールがものすごくタイトになる前のコンサートだしね。僕らはトロントでのコンサートを特別なものにしたいと思ってる。『Devil』からは、ネット上で3曲がリリースされてて、少なくとも今度のショーで、その3曲は演奏すると思うよ」

過去の3つのアルバムでは、メンバー全員の名前がクレジットされていました。『Devil』に関しては、どうだったのでしょう。製作過程は? 例えば作曲の際に、ギターのパートを先に作ってから、ピアノのパートを…といったことがあれば、教えてください。
「特に決まったプロセスがあるわけではなくて、どの曲もほとんどのパートで違ったアプローチで作られているんだ。特に、今回のアルバムでは、その傾向が強いよ。時にはヴォーカルのラインを無視して曲を組み立てるし、キーボードのパートを外すこともあるし。よくあるのは、ギターのパートを最初にオリジナルなアイディアとして作るというよりも、元のアイディアをバンド全員で共有して、それぞれの持ち味を加えていくという作りかただね」

新曲「Ole Fishlips Is Dead Now」を聴いて、バンドは新しい局面に斬りこんだと個人的に感じました。サウンドはより重くノイジーに、それぞれの楽器にも重みが増したと。ソングライティングも含め、この"進化"は意図的なものでしたか?
「僕らはこの新しいアルバムを作る際に、過去に追及していた全ての要素を入れるようにした。僕らの重い部分は、これまでに書いた中で最もヘヴィになったし、よりポップネスを意識してるし、互いに関連付けられるものになったと思うよ」

同時に、この新曲で、ドラマティックでプログレッシヴなソングライティングを楽しむことができます。こういったエキサイティングな展開を、『Devil』にも期待して良いのでしょうか?
「それはもう、もちろんだよ。僕らはいつも、たまに自分たちでも不思議に思うくらいに、新しいことにチャレンジするようにしてる。だけど、それがまた、音楽を書くのをすごく楽しめる理由でもあるよね」

Chiodos 『Devil』のインスピレーションの元になったのは、どんなことでしたか? 具体的な出来事だったのか、それとも抽象的なものでしたか?
「それは、ヴォーカルのクレイグのアイディアだったんだ。文字通りいきなり彼の頭の中に浮かんで、正しいことだと感じたって。必ずしも皆が恐れるような神に反する存在、というわけではなくて、日常生活の中で経験するようなことから、何年も悩み続ける葛藤まで、誰しもが人生の中で直面する善と悪を認めるということだよ」
Photo Credit:Matt Ginzel

日本の「パンクスプリング」フェスで、3月に来日されるようですね。今年のこれからのスケジュールはどうなっていますか?
「その頃には、僕らのスケジュールは、ものすごく忙しくなってるよ。一度家に戻ってからは、その先2ヵ月はアルバムをサポートする全米ツアーの予定がある。それで、今年残った時間は、他のことを動かさないといけなくて。あんまりゆっくりできないよ!」

バンドとして、音楽について(または音楽のキャリアで)何か目標はありますか?将来、どんな音楽を作りたいですか?
「僕らにはまだ、どんなことが次に待ち受けているか、全くわからなくて。ただ、音楽を作ることは止められないだろうね。それはものすごく自然なことで。そして、できれば今の仲間と音楽作りが続けられればと思ってる!」

最後に、トロントにいる日本人のファンに向けて、熱いメッセージをお願いします!!!
「ずっと支えてくれて、本当にありがたく思っているよ。日本人はみんな、すごく親切で誠実だよ。その点に関しては、言っておかないといけないってくらいにね」

<インタビュー/板垣 有>

 
 


Biography

Chiodos チオドス


ミシガン州の6ピースバンド、チオドス。ハードで攻撃的な部分だけを取り上げれば、彼らはメタルに近い音を 出すのだが、この中に"美"を奏でているようなピアノパートも入ってくる。ピアノとギターが混在すると、いわゆ るシンフォニックになり、ベタに聴こえるものだが、このバンドはそれを回避している。各楽器と七変化するヴォー カルが上手いことが理由の一つだろう。ピアノパートではクリーンなヴォーカルだが、ドラムをきっかけにして攻撃 的なギターの出番になると、この声が一転、アンクリーンなスクリームを披露するのだ。七変化ヴォーカルは、他 のバンドでも多く見られるが、彼らはプログレッシヴでドラマティックな曲構成で、他の追随を拒んでいる。

2001年に結成されたチオドスは、05年にデビューアルバムをリリース。続くセカンドアルバムは、ビルボードで 5位に入るヒット作となる。しかし、バンドは問題を抱えていた。ヴォーカルのクレイグが躁うつ病に苦しんでい たのだ。そういったことも関係してか、09年にクレイグは強制的にバンドを脱退させられる。バンドはブランドン・ボルマーをヴォーカルに迎えて再始動するが、12年にクレイグがバンドに復帰。新作アルバム『Devil』は、今年4月1日のリリース予定だ。ドラマティックな展開、同じ人とは思えないヴォーカルにつれて、音の表情もコロコロ変わる。その演奏テクと世界観で、彼らが連れ去ってくれる世界へダイヴしよう。



[ おすすめ音源インフォ]

All's Well That Ends Well / $15.43

bits

05年に発売された、人気曲が詰まったデビューアルバム。セカンドアルバムに比べ、この1stはアンクリーンで攻撃的なパートの多いアルバムだ。シェイクスピアのセリフなどを多用しており、知的な側面も強い。曲のタイトルが長いのも、彼らの個性だろうか。






Devil / 4月1日発売

bits

新曲「Ole Fishlips Is Dead Now」では新たなクレイグの攻撃的ヴォーカルが堪能できる。たたみかけるギターリフとスクリーム、激しく鳴る電子音で、激情に巻き込まれるようにして怒涛のエンディングへと向かう。クレイグのヴォーカルが進歩したと称賛の声も。