“カワイイ”を通じ
日本の文化を海外に広める
Misako Aoki
ロリータモデル 青木美沙子 (2013年8月16日記事)

お姫様願望を叶えてくれるロリータの世界

8月22日(木)から25日(日)にかけてメトロ・トロント・コンベンションセンターにて行なわれる「Fan Expo Canada」。同イベントは豪華ゲストが登場し、展示即売会、コスプレ大会などが開催される北米最大規模のポップカルチャーの祭典だ。毎年日本人がゲストとして招かれている同イベントに、今年はロリータファッションのモデルとしてカリスマ的な存在である青木美沙子さんが登場する。外務省からポップカルチャー発信使に任命されたこともある青木さん。”カワイイ“文化を海外に広める活動をしている彼女に、ロリータファッションについて、また、イベントを通じて感じる海外における日本 のポップカルチャーの反応などについて伺った。

Benjamin Kamino ― ロリータファッションを始めた理由とその魅力を教えてください。

「中学生の頃、原宿でスカウトされたのがきっかけで、読者モデルになり、撮影で最初に着たのがロリータファッションでした。そこでロリータの世界を知り、ハマッてしまいました。女性には、大人になっても、お姫様になりたいっていう願望が誰しもあると思うのですが、それを叶えてくれるファッションがロリータのスタイルで、トキメキを与えてくれる所に魅力を感じています」

― モデルになって良かったと思う点、また、困ったことなどはありますか?

「嬉しかったことは、世界中のファンの方々からのメッセージを頂けることと、たくさんの友達が出来たことです。読者モデルになったことで、ロリータファッションを知り、ポップカルチャー発信使に選ばれたり、日本ロリータ協会を設立したり…。今の私があるのは、読者モデルになったという経緯抜きにはあり得ないですね。そのおかげで活動の幅が広がり、視野も広くなりました。困ることと言えば、同じ洋服を何度も着れないことですね。ファッションリーダーとして、常に最先端のものを取り入れないといけないので。それが楽しいことでもあるんですけどね(笑)」

― モデル以外にも、ポップカルチャー発信使として活躍なさっていましたね。”カワイイ“文化をアピールするために、具体的にどういう活動をされましたか?

「日本のカルチャーを紹介する海外のイベントに参加し、ファッションショーやトークイベント、お茶会などに参加し、ロリータというジャンルを通して、日 本に興味を持ってもらう活動をしました。回った国としては、フランス、オランダ、スペイン、イタリア、イギリスといったヨーロッパ諸国から、アジアでは タイ、中国、香港、台湾、シンガポールに韓国、さらにアメリカやブラジル、メキシコ、カタールにロシアにも行きました。都市でいうと25都市以上ですね」

メキシコで開催されたお茶会には120 人のロリータが参加

― それらの海外イベントでの印象的な出来事がありましたら教えてください。

「先月行ってきたメキシコでのイベントが印象深いです。ロリータ120人が集まるお茶会を開いたんですよ。コロンビアやグアテマラなど他国からの参加者もいて、ビックリしました。メキシコの日本ロリータ協会公認カワイイ大使のダニエラさんとのトークイベントも盛り上がりました」

― 現在、青木さんは日本ロリータ協会の会長ですが、この協会の設立のきっかけは何だったのでしょうか。

「国外でのイベントやお茶会を通じて、ロリータに魅力を感じる人が海外にたくさんいることを知ったんですが、それらのイベントは一か国のみでの開催だったんです。なので、ロリータという共通点で世界を一つに、また、世界中に友達を増やして、国境を越えてロリータファッションを盛り上げていきたいと 思い設立しました」

― このロリータのスタイルは西洋のお人形のようなイメージですが、日本のポップカルチャーとして欧米でも人気の高い理由はなんだと思いますか?

「ロリータファッションは18世紀のヨーロッパのスタイル、ロココ調のデザインを日本風にアレンジした日本発祥のファッションです。日本の文化であるきめ細やかさがロリータファッションにも反映されているんですよ。レースやリボンにも繊細な装飾が施されていますしね。細部にもこだわったデザインが人気の理由かと思います」

― 海外のイベントに参加をする時は、アニメ関連のイベントと同時になることが多いと思いますが、アニメとロリータファッションに共通点は感じますか?

「最近はアニメやマンガのキャラクターがロリータを着ていることも多く、『NANA』や『ローゼンメイデン』といった作品では登場人物がロリータを着てい ますね。海外の方々はまず、日本のアニメを見て、日本に興味を持ち、インターネットで調べているうちに、日本のファッションに行き着き、ロリータと出 会うパターンが多いのではないかと思います。共通点というより、アニメがきっかけでロリータファッションにハマる方々が海外の場合は多い気がします」

― 話は変わりますが、ロリータモデルとして忙しいスケジュールをこなされている中で、看護士としてのキャリアも積まれていますよね。両立は大変ですか?

「大変な時もありますが、全く違う仕事なので、気持ちの切り替えができることで、どちらの仕事にも集中できますね。2つの仕事をやっている分、出会いも学びも2倍です」

― 最後に今後の活動予定を教えてください。

「今年5月に、ロリータとナースをミックスして自分で作った造語、ロリーティナという名前で『マエパツヒメカ』という曲で歌手デビューを果たしました。今後も、歌手として活動をしていく予定です。また、プロデュース業としては、ナースとしての経験から得た医療と美容の知識を生かして、コラーゲン入りのボディミストを販売しました。歌手、プロデュース業のどちらも、続けていければと思っています。
 また、Fan Expo Canada に今月参加させていただくのですが、カナダのイベントは今回が初めてです。ロリータファッションが好きな方々もたくさんいると聞いていますので、その方たちと交流ができることを楽しみにしています。プライベートな時間では、北米らしい大きなスーパーやショッピングモールに行ってみたいです。海外のスーパーにあるお菓子はカワイイですよね。なので、いつも海外のお土産としてお菓子を買うことにしているんです。あと、カナダ料理も食べてみたいですね」。

青木さんが参加する北米最大のポップカルチャーイベントFan Expo Canadaは8月22日から!

 
 


Biography

あおき みさこ

ロリータモデルとして雑誌「KERA」や「ゴシック&ロリータバイブル」を中心に活動。現役の看護師としての業務も勤める。09 年、外務省からポップカルチャー発信使に任命され、日本のポップカルチャーであるロリータファッション普及のため、海外イベントに多数出演。2013 年には日本ロリータ協会 会長に就任。FAN EXPO のチケットなどの詳細はwww.fanexpocanada.com にて。
オフィシャルブログameblo.jp/ribbon-misa