大切にしたい特別な出会い
Monkey Majik
バンド(2013年1月4日記事)

年末年始特大号で『吉田兄弟』のお2人が来加されたことを紹介しましたが、今回は、彼らとともにジョイント北米ツアーを実現させた『Monkey Majik』の皆さんにお話を伺いました。『Monkey Majik』は仙台を拠点にする4ピースバンドで、ボーカル&ギターを担当するメイナードとブレイズのプラント兄弟はオタワ出身のカナダ人、ベースとドラムのDICK とtax は日本人。外務省から「震災復興発信使(KIZUNA 大使)」に任命された彼らは昨年2月19日にも来加、日系文化会館で行なった熱いライブの記憶も鮮やかなうちにまたお会いできたことが嬉しい。

メイナード
「ありがとうございます。僕達も、またこうしてやって来られて嬉しいです」

インタビュア
「今回はライブハウスでの公演ですよね。それも、吉田兄弟と一緒に。どうやって海外ツアーに彼らを引きずり込んだんですか?」

メイナード
「(笑)彼らは、結構チャレンジが好きなんですよ。音楽性も、海外のもの、日本のものにこだわらず、物凄くチャレンジする2人です。だから(今回のような)、こういうコンセプトにも面白がっていましたよ」

ブレイズ
「( 吉田兄弟とコラボした)『CHANGE』は人気が高い曲で、テープじゃなくて、2人の本物の音で一緒に演奏出来たらな、と思っていたんです。今回のコンサートも、(吉田兄弟は)最初から『いいね』と言ってくれていました。いつもスケジュールの問題なんだよね。今回は、前もって調整してね…」だ。

インタビュア
「お互いに忙しいでしょうから、日本にいるときでもスケジュールを合わせるのはきっと大変でしょうね。特に海外ツアーとなると、相当難しい?」

ブレイズ
「そうだね。(日本でも)4回くらいしか一緒にライブをしていないよ。それを海外で…ってことで、今回は凄いことが実現したよね」

メイナード
「だから、逆にライブハウスでやる意味があるんじゃないか、って思います。普通の彼らのやるような会場でやりましょう、っていっても(いつもと同じだから)面白くないじゃないですか? 多分。こっちのほうがエキサイティングなんじゃないかな、と思ってね」」

monkey majick

インタビュア
「コラボレーションのお話は『Monkey Majik』からのオファーだったと聞きましたが、どうして『吉田兄弟』だったんですか? 他にも、三味線をやってる人は沢山いるのに…」

メイナード
「いないよ(笑)。三味線といえば『吉田兄弟』でしょう? 僕の中ではそうですよ。それくらい好きなんですよ。初めて見た時、彼らがとても印象的だったんですよね。まだブレイズが日本に来る前の年かな。『吉田兄弟』が紅白にでてたんですよ。それを見た時に凄く印象に残ったんです」

インタビュア
「カナダ人2人、日本人2人ということで、『Monkey Majik』はハイブリッドバンドって言われてますけど、自分達ではどう思いますか?」

DICK
「こうやってカナダとかアメリカに来ると、『そうだ、カナダ人いたね。うちのバンド』って思い出すけど(笑)、日本にいるとそこまで意識することじゃないですね。カナダ人である、ってことよりも、2人が兄弟だってことが普段は影響あるよ」

メイナード
「いい意味でね(メンバー全員、笑)」

インタビュア
「決して、イギリスの某バンドの兄弟みたいな感じではないですよね?」

メイナード
「ない、ない。多分(笑)。(メイナードとブレイズというカナダ人がメンバーにいることが)自然すぎて、DICK はニューヨークで現地人に日本語で話しかけてた(笑)。毎日僕らと会ってるから、彼の中では”白人、イコール日本語が話せる“ってことになってるみたい」

インタビュア
「トロントの前はニューヨークでのライブでしたね。日本と海外では手ごたえとか異なりますか?」

ブレイズ
「変わんないね。気持ちは一緒だよ。(お客さんの)顔が変わってるだけで、気持ちは一緒」

メイナード
「そうだね。MCが変わるだけ。ただ、いつも日本語でMC をやってるから、英語だと結構、ぐちゃぐちゃになるね。やりにくい…(笑)」

インタビュア
「え? メイナードはカナダ人なのに?」

メイナード
「でもね、今のかっこいい英語の言葉とか全然分からないから…」

インタビュア
「JETプログラムで日本に行ってから、日本での活動が長いですものね。でも、その頃は英語の先生。今とやってることは全然違いますよね」

メイナード
「うん、全く音楽はやろうと思ってなくて、たまたま友達に誘われて… でも、バンドを組んでやってると凄く楽しかった。実は、このメンバーになるまでは、そんなに真面目にはやってなかった。でも、こういうメンバーだから一緒にやって行きたいな、と思うよね。音楽を作ることに関しては、まだ、趣味っていうところもあるかもね」

インタビュア
「楽しんでやっている、ということですか?」

メイナード
「うん、。そうじゃなきゃ出来ない。だから夢のような話だよ。趣味が仕事になる、っていうのはね」」

インタビュア
「tax とDICKのお2人は?日本では他のバンドでやっていた時期もあるでしょうが、メンバー2人がカナダ人というバンドに参加して、どうですか」

tax
「僕は2人と出会うまではバンドもやってなくて、普通の仕事をやってたんです。生活の中に音楽がある、って言うのが楽しいのは分かってたんで、そういう感覚でバンドに参加しました。どんな仕事をしてても、気心知れた仲間と1つのいいものを作ることは充実したことですよね。いい友人だし、いい仕事仲間だし。こんなに一緒にいて、あきない人間はそうそう居ないだろうな、って思います。出会いもそうですし、そこから伸びてきて、現在まで自然の流れで…。人間と人間の出会いって限られてるじゃないですか? だから、この出会いには感謝しています」

DICK
「日本人でも合わない人は完全に合わないですよね。でも、気が合う人に会えた、それがたまたまカナダ人だった。そんな風に思います」

DICK がそう言うと、メンバー全員が目を合わせた。気負ったところがなく、あくまで自然体。ライブでも、舞台上から友達のように語りかけ、一緒に歌ってくれる。そんな心地よさが私たちと『Monkey Majik』を繋ぎ、やがて強い絆となっていくのだろう

 
 


Biography

モンキーマジック

メイナード・プラント(Vo. & G.)、ブレイズ・プラント(Vo. & G.)、tax(Dr.)、DICK(Ba.)の4 人バンド。2006 年、「fly」でデビュー。同年、ドラマ「西遊記」の主題歌「Around The World」が大ヒット。以降、仙台を拠点に吉田兄弟ほか数々のアーティストとのコラボや楽曲提供などで活躍。11年、東日本大震災復興支援プロジェクト「SEND 愛」を立ち上げ、チャリティライブを開催。震災復興発信使(KIZUNA大使)、東北観光親善大使、日加修好80周年親善大使(日本)・記念大使(カナダ)。
www.monkeymajik.com