観客を熱く沸かすステージは長所を引き出し合って生まれるもの
North Pandemic Groove
ジャズバンド ノース・パンデミック・グルーブ (2015年6月19日記事)
Ⓒ Akira Inoue
恒例の「トロント・ジャズフェスティバル」が今年は6月18日(木)から29日(月)まで開催される。期間中は、ホールでのコンサートからライブハウス、パブリックスペースでのライブなどが予定され、街中にジャズの音色が響き渡る。トロント・ジャズフェスティバルには、例年、日本国内最大級のジャズフェスティバル「サッポロ・シティ・ジャズ」で行なわれるジャズのコンテスト「パークジャズライブコンテスト」でグランプリを獲得したバンドが招かれ、ライブを披露。今年は、札幌発のバンド「North Pandemic Groove」が6月27日(土)に市庁舎前のステージにて公演を行なう。今回は、バンドを代表して門馬由哉さんに話を伺った。

▲門馬由哉さん

North Pandemic Grooveのメンバーは、ギターの門馬さんとトランペットの山田丈造さん、ベースの越智俊介さん、ドラムのタイヘイさんの4人。門馬さんは、高校2年の頃からクラシックギターを本格的に学び、ギターのコンテストやコンクールで優勝・入賞多数という輝かしい経歴を持つギタリスト。クラシック、ジャズをはじめ、他バンドのレコーディングやライブでもギタリストとして活躍している。トランペットの山田さんは、幼い頃からジャズを聞き始めたといい9歳からジャズスクールに入り、スクールのオーケストラに所属。さらに、札幌在住のプロミュージシャンによるビッグバンド「Sapporo Jazz Ambitious」にて、渡辺貞夫さんらと共演を果たした経験を持つ実力派トランペッター。そして、ベースの越智さんとドラムのタイヘイさんはファンクポップバンドの『カラスは真っ白』のメンバーとして、全国ツアーを行なうなど、メンバーそれぞれが精力的に多方面で音楽活動を行なっている。まずは、 North Pandemic Groove 結成の経緯を伺った。

▲山田丈造さん


「コンテストに出る前に東京でセッションライブがあり、とあるミュージシャンの紹介でメンバーと知り合いました。一緒に演奏してみると、出身が全員北海道なのもあって、すぐに意気投合し、コンテストに出場するためにバンドを結成しました」

プロ・アマ合わせて毎年200組以上を超える応募があるというパークジャズライブコンテスト。昨年は300組以上の応募があったといい、その中からNorth Pandemic Grooveがグランプリを勝ち取った。 「嬉しかったのはもちろんですが、信じられませんでした。ベースの越智は嬉し泣きするほど喜んでいました」と当時を振り返る。

▲越智俊介さん

ジャズ、ポップス、フュージョンとそれぞれ異なる得意分野を持つメンバーが集まっているため、その個性のぶつかり合いがステージでも光る。

「メンバーそれぞれのキャラクターが全く違うので、各々の良いところをステージで出し合っているというのが North Pandemic Grooveのライブの特徴です。ステージでは、メンバーのオリジナル曲を演奏することが多いです。オリジナル曲をステージで演奏する時は、特別な気持ちになりますね。また、演奏中にどんどんアレンジが変わっていくところも楽しいです。意識はしていませんが、ステージではメンバーそれぞれから自然と笑顔が溢れ、とても楽しい雰囲気が出ていると、よく言われます。みんなと音を出している時は本当に楽しいです」

▲タイヘイさん


今年3月には、初のアルバムが発売された。セルフタイトルのアルバム「North Pandemic Groove」は、4人のオリジナル曲のみを集めたもの。

「各メンバーが書いた曲を録音して、その中からCDに入れる曲を選びました。僕が作った曲は『Off Street』『Tokyo Night』『Inside2 Illness』。そして山田とレコーディング期間中に共作した『White Out』が入っています。うちのバンドは曲のバリエーションも豊富なので、ライブのセットリストも組みやすいです」

トロント・ジャズフェスティバルでは、アルバム収録曲に加えて、「新曲が加わる可能性があるかもしれない」と話してくれた門馬さん。最後にトロントでの公演に向けて意気込みを伺った。

▲サッポロ・シティ・ジャズ「パークジャズライブコンテスト」にて

「海外のジャズフェスに参加すること自体が初めてのことなので、とても楽しみです。ほかの出演者と交流することができるのも楽しみですね。現地で本場の音を聞いていろいろ刺激を受けたいと思っています。皆さんに盛り上がってもらえるような演奏をしたいです! トロントの夏は暑いと聞きました。僕たちの演奏でもっと熱くなってください(笑)。日本以外の場所で自分たちの曲を演奏できる機会は、なかなかないので本当に嬉しく思っています。ライブで皆さんと楽しい時間を共有できたらと思いますのでぜひ見に来てください」。


公演情報


Youth Jazz Showcase
【出演者】North Pandemic Groove、National Youth Jazz Combo
              George Garzone Berklee Quartet
【日 時】6月27日(土)12:30〜
【場 所】市庁舎前
【入場料】無料
【サイト】torontojazz.com


※トロント・ジャズフェスティバルの詳細はこちらから


 
 


Biography

ノース・パンデミック・グルーブ

メンバーは門馬由哉(Gt.)、山田丈造(Tp.)、越智俊介(Ba.)、タイヘイ(Dr.)。サッポロ・シティ・ジャズで行なわれているパークジャズライブコンテストに参加するため2014年にバンドを結成。300組以上のバンドの中からグランプリに選ばれる。メンバー全員北海道出身。