プライドパレードに込められた
さまざまなメッセージを感じて欲しい
Raging Asian Women Taiko Drummers
和太鼓グループ RAW(2014年6月20日記事)

例年にも増して華やかなイベントとなる今年のプライド・ークが6月20日からスタート。イベントのフィナーレを飾るパレードでは、あでやかなフロートがヤング通りを練り歩く。今年はそこに女性のみで構成された和太鼓グループ「RAW」が初参加する。グループ名になっている「Raging」とは「怒る」という意味のほかに疾走感や躍動感を意味し、パワフルなパフォーマンスが持ち味だ。パレード参加を控えた同グループを代表してイヅミさんとヤングさんにグループの活動内容や真近に迫ったワールド・プライドのパレード出演について話を伺った。

左からヤングさんとイヅミさん

― まずは、「RAW」というグループの成り立ちを教えてください

イヅミさん「グループは、1998年に発足しました。最初からフェミニストの共同体ということで始まっておりまして、社会的弱者の立場に立って声をあげていこうという主旨で活動しています。アジア諸国のバックグランドを持つ女性で構成されていて、現在は6人の正式メンバーと4人の研修生がいます。日本人は現在、私だけです」


― 主な活動内容を教えてください

ヤングさん「2012年の7月に開催した『トロント太鼓フェスティバル(TTF)』というイベントでは、ワークショップ、シンポジウムのほか、『Bang On』というジョイントコンサートも行ない好評を得ました。最近では昨年12月の『From Rage Comes』が大きなイベントでしたね。これは初めて自分たちが主催したソロコンサートで、2日間のイベントだったんですけど、チケットは完売し、大盛況でした。いろいろなイベントに出演している中で特に最近力を入れている活動としては、教育機関などで10代を対象とした女子学生のエンパワメント(自尊心や自立心を養う支援)に焦点を当てた活動を和太鼓を通して行なっています」イヅミさん「そのほか、女性に対する暴力反対のイベントや、映画祭『リールアジアン』やROMのイベントにも参加したことがあります。スケジュールや出演条件などのほかに、イベントとグループとの主旨が合っているかなどを検討して出演するようにしています」


― グループを継続していく上で心掛けていることを教えてください

ヤングさん「話し合いを大事にしていますね。たとえ分かり合うことは不可能でも、納得いくまで話し合うようにしています。音楽にもグループの関係性というものが出て来ると思うんですよね。確執があればパフォーマンスにも影響が出ると思いますし、気持ちの上でのまとまりを大事にしています」


― 心をさらけ出して話し合うというのは、アジア人女性にとって苦手なことかと思うのですが…?

ヤングさん「お互いに嫌なことを言ったり、聞いたりしないといけないわけですから、時に苦しいことでもありますよね。特にレズビアンやバイセクシャルの女性の間では、”私は強い、大丈夫なの!“という強気であることが求められる文化もあるんですけれど、本当に強くなるということは、弱くもなれることだと思うんです」

イヅミさん「自分の弱みをさらけだすことはすごく勇気がいること。お互いに学びあいながら成長していければと思っています」


― ワールド・プライドでの出演イベントを教えてください

ヤングさん「24日に予定されている『AIDS Candlelight Vigil』というイベントに参加します。これは演奏後に、キャンドルを灯してエイズで亡くなった方々を追悼するイベントです。また、28日には毎年参加している『Dyke March 』に出演し、マーチを終えて戻ってきた人たちを迫力あるパフォーマンスで迎えます。あとは何と言っても、29日に行なわれる最終日のパレードですね。今年は非営利団体がスポンサーになってくれて、フロートの上でパフォーマンスをします。最終日のパレードは、男性の出演者が多い印象があるかと思うんですよね。それから、アジア系の人の参加も少数なので、”女性“と”アジア系“という部分を強調したいですね。かわいいとか、キュートという感じじゃなくて、ワーッと迫力のある、レイジングでいきたいなという感じです」

― パレードに向けての意気込みを教えてください

ヤングさん「24日に予定されている『AIDS Candlelight Vigil』というイベントに参加します。これは演奏後に、キャンドルを灯してエイズで亡くなった方々を追悼するイベントです。また、28日には毎年参加している『Dyke March 』に出演し、マーチを終えて戻ってきた人たちを迫力あるパフォーマンスで迎えます。あとは何と言っても、29日に行なわれる最終日のパレードですね。今年は非営利団体がスポンサーになってくれて、フロートの上でパフォーマンスをします。最終日のパレードは、男性の出演者が多い印象があるかと思うんですよね。それから、アジア系の人の参加も少数なので、”女性“と”アジア系“という部分を強調したいですね。かわいいとか、キュートという感じじゃなくて、ワーッと迫力のある、レイジングでいきたいなという感じです」

― 最後にパレードを楽しみにしているbits読者に向けてメッセージをお願いします

ヤングさん「静かに見ているんじゃなくて、その空間の中に溶け込んで欲しい。私たちのフロートを見て、みんなも一緒になって騒いでください」イヅミさん「プライドというと、パーティのイメージというか、お酒を飲んで、踊って、裸の人がいて… と、そういう部分が注目されがちですが、それだけじゃなくて、さまざまな声を持って参加している人がいるということも知って欲しいですね。アジア系の女性の存在をアピールしたいと思っている私たちのように、メッセージ性を持って参加している人も数多くいますので、いろいろなことを感じてもらえればと思います」



 
 
Biography

RAW

アジア人女性で構成された太鼓グループ。1998年の発足以来、トロントを中心に北米各地で公演活動を行なっている。6月20日から29日まで行なわれるワールド・プライドでのイベント出演のほか、7月6日から13日までモントリオール近郊で開催されるインターナショナル・パーカッション・フェスティバル(www.percussions.ca)にて、12日にパフォーマンスが予定されている。
ragingasianwomen.ca