長年変わらぬ人気を保つガールズバンド
Shonen Knife
ミュージシャン 少年ナイフ (2015年2月6日記事)

▲左からRituskoさん、Naokoさん、Emiさん

1人でも多くの人を音楽で楽しませたい

1992年にアルバム『Let's Knife』を発表し、日本国内でメジャーデビューを果たした3ピースのガールズバンド「少年ナイフ」。そのキャッチーな楽曲を収めた同アルバムは全米、全英でも大ヒットを記録。 現在も海外で最も成功した日本人バンドとして音楽史に名を馳せるベテランバンドだ。また、米ロックバンド「ニルヴァーナ」の故カート・コバーンが彼女らのファンだったことから、前座としてニルヴァーナの全英ツアーに同行するなど、90年代から海外で積極的な活動を展開し、現在もアルバムを出すたびに海外ツアーを敢行している。少年ナイフは81年にNaokoさんを中心に活動を開始。以降、メンバーチェンジをしながら、現在のメンバーはNaokoさん(ボーカル/ギター)、Ritsukoさん(ベース/ボーカル)、Emiさん(ドラム)の3人。

昨年4月には約2年振りにアルバム『Overdrive』を発売し、ニューアルバムをひっさげた北米ツアーで、トロントのThe Silver Dollar Roomにて公演を行なった。ソールドアウトとなったライブで、同アルバムの楽曲を中心にハードな楽曲からパンク、ポップまでバラエティに富むセットリストを披露し、満員の会場を沸かせた少年ナイフ。リーダーのNaokoさんを中心にメンバーに話を伺った。

― トロントの観客にはどんな印象がありますか?

Naokoさん「トロントには10回以上来ているんですが、昔からお客さんがたくさん来てくれる街という印象です。優しいし、温かいし、元気もいいし、最高ですね。4年前にはHorseshoe Tavernでライブをやりました。3年前はツアーではなく、トロント大学の学会でショーをしました。その学会で権威のある方が長年のファンだったらしくて呼んでいただきました」




― 9月に1000公演を達成されましたね。記念ライブとして何か特別なことはされたんですか?

Naokoさん「ミネソタ州セントポールでのライブだったんですが、当日のセットリストをファンからのリクエストで決めるというライブをしました。インターネットを通じて世界中どこにいる人でも投票できるようにしたので、かなりレアな曲が集められた感じでしたね。一昨年のヨーロッパツアーのロンドンでは全曲リクエストというのを試みたのですが、それは当日の公演のチケットを買った人だけが投票するというシステムで募りました。その公演ではかなり王道なセットリストになったんですが、今回のセントポールは全編日本語の歌詞の曲とか、初期の曲など、珍しい曲がいっぱいリクエストされました。久しぶりに演奏する曲もあったので一生懸命練習して、ライブに挑みました。特別なライブになりましたね」

― ファンにはたまらない企画ですよね。特別な盛り上がり方だったのではないですか?

Naokoさん「すごかったです。お客さんの歓声がウォーッと、地響きが鳴るような感じ、すごく祝福してもらった感じでうれしかったです」


― 音楽活動を開始して今年で34年。デビュー当時と比べて音楽業界を取り巻く状況は変化しましたが、一番大きい部分はどんなことですか?

Naokoさん「最初の頃はレコードやCDを買って音楽を聞くというのが主流でしたが、今はダウンロードが大きな割合を占めていますよね。正規に買ってくれればいいのですが、YouTubeなど無料のサイトで聞いて満足しちゃうお客さんが多かったり…。月額いくらかで何でも聞き放題というサイトがあったり、著作権が曖昧な状態になっているのはバンドとしては(収益に結びつかないという点で)ちょっと大変というのもあります。でも、ネットのおかげで外国の人と時差や距離など関係なくやり取りが出来るので、ライブをするための連絡は随分楽になりました。1989年にはじめてアメリカのロサンゼルスでライブをしたんですけれど、電話は高いということで、当時は手紙でやり取りしていました。手紙でのみのやり取りだったので、いざアメリカに行っても、どんな人が空港に迎えに来ているのか、到着するまでわからない…というような、今思うとちょっとした”冒険“みたいな感じでしたね。そこからカセットアルバムをリリースしたりなど、北米での活動が始まって今に至るんですが、当時は連絡を取ることに時間がかかっていましたね。今はメールを送れば瞬時に返事が来ますから、大きな違いです」


― 80年代から90年代にかけてのバンドブームで、数々のガールズバンドが台頭しましたが、女性バンドで長年活躍しているグループは少ないように思います。少年ナイフが長く続いている理由は何だと思いますか?

Naokoさん「バンドを長く続けられない事情というのは男性、女性、それぞれいろいろあると思いますが、ラッキーなことに、周りの人のサポートに恵まれて、素晴らしいメンバーが集まって、楽しくやらせてもらっています。長続きしている理由を強いてあげるならば、ルールがないのがルールということですかね(笑)」

― 最後に、少年ナイフとしてそれぞれ、2015年、また、近い将来の目標を教えてください

Naokoさん「新しいアルバムを作って、どんどんライブをやって、楽しいなって思ってくれる人が1人でも増えたら嬉しいなと思います。それを今後もずっと続けていけたらと思っています」

Emiさん「みんなに楽しんでもらったらそれが自分にも返ってくると思うので、いいライブをして、みんなに楽しんでもらって、自分も楽しめればいいなと思います」

Ritsukoさん「東京オリンピックの式典に出演する(笑)! 呼んでくれないかな…。とアピールはしておきます」。

 
 


Biography

少年ナイフ


現在のメンバーはNaoko(Vo, Gu)、Ritsuko(Ba, Vo)、Emi(Dr, Vo)。1981年、Naokoを中心に大阪で結成。1983年、1stアルバム『Burning Farm』をインディーズレーベルからリリース。1992年に日本・アメリカ・イギリスでメジャーデビュー。以後、アルバムリリースとワールドツアーをコンスタントに続ける。3月26日から岡山を皮切りに『四つ葉のクローバーツアー2015』を全国7か所で行なう。

【サイト】オフィシャルサイト www.shonenknife.net