子どもたちに届けたい 好きなことを極めた先の世界
Witty Look
パフォーマンス・ユニット /ウィッティールック (2015年11月20日記事)
毎年夏に行なわれる北米最大級の大道芸イベント、バスカー・フェスト。今年のフェスティバルには、日本からWitty Lookが参加した。Witty Lookは、世界トップレベルのテクニックを持つ一輪車のエキスパートDAIKIさんと、アクロバットクラウンのCHEEKY!!さんによる日本を拠点に世界各地で公演を行なっているパフォーマンス・ユニット。当日は、 一輪車の2人乗り、また、垂直に並べた五輪車に乗るパフォーマンスなど、他では見られない迫力のステージとコミカルな動きで、観客を楽しませた。ステージを終えた2人に話を伺う機会を得た。

—すごい盛り上がりでしたね。とても一体感のあるステージでした

CHEEKY!!さん(以下C)「ありがとうございます。大道芸って、“どうだー!”とすごい技をどんどんお客さんに見せたところで、『す、すごい…』という感想だけで終わってしまう。お客さんとの共感、同感、親近感が大事。一緒にその空間を楽しめたかどうかが評価につながるというか。そこがやりがいでもあります」

—笑いの耐えないステージでしたが、国により笑いのツボも違うかと予想します。国に合わせてネタを変える、などはしていますか?

DAIKIさん(以下D)「日本でやっていた通りにやったら全く反応がなかったことがありました。その国で1番最初に行なうショーは毎回大変です」

C「日本ではスキルの方を多く見せて、海外では笑いの方を強く出すようにしています。国ごとにいう点では、ドイツではすごく細かい笑いが好まれるんです。 パフォーマンスを始める前からちょっとした表情などまでずっと見ていて、何と何がリンクしているのか、じーっと見ている。一方、カナダやアメリカでは細かい部分がつながっていなくても、ビジュアル的に面白ければ細部は気にしない感じがあります。そういう部分をその国に合わせて変えたり、オチを言うタイミングを変えたりしています」

— ユニットとして活動をはじめて何年めになりますか?

D「8年めになります。2006年の一輪車の世界大会に出たんですけど、僕はいわゆる競技者だったので、振り付けをCHEEKY!!にお願いしました。その大会では惜しくも2位だったんですけど…。その後、僕がオファーされたショーで1台の一輪車に2人で乗るという技を一緒にやってもらいました。本当はそれで終わる予定が、そのショーが好評で、他のイベント出演も決まり…という感じで、今に至っています」

— バスカーで一輪車の2人乗りのアクロバットをされているパフォーマーは珍しいですよね

C「一輪車の技は、できるようになるまですごく時間がかかる。あと、笑いにするのも難しいため、やる人が少ないのではないかと思います。 日本でもいないし、海外でもほとんどいない。一輪車に乗ってジャグリングをしているのはありますけれど、そうではなく、一輪車でダブルスのアクロバットをしているのは世界的にもいないので、重宝されてあちこちで呼ばれるというのはありますね」

D「これまで海外公演は1年のうち、日数にして2か月か3か月間だったのですが、今年は半年以上海外を回っているスケジュールになっています」



—最後に、世界で活躍されているお2人が次に目指すことを教えてください


C「できれば子どもたち向けにもっと積極的に作っていきたいなと思っています。実は、子どもたちが楽しめるショーというのは、意外に少ないんですよ。ですので、私たち2人のショーをキッズサーカスみたいな形で、子どもたちに見せてあげられる機会をもっと増やしたい。好きなことを極めるとこういうことができる、好きなことを続けると、こういう世界があるんだよ、と、世界各地の子どもたちに届けたい。将来的には、劇場で行なうファミリー向けのサーカスショーの公演をもっと増やしていきたいと思っています」




 
 


Biography

ウィッティールック

2006年に行なわれた 一輪車世界大会にて、DAIKIさんのフリースタイル演技をCHEEKY!!さんが演出し見事2位を獲得。その後、ユニットを結成。07年より香港、イギリスなど海外公演を開始。09年に受けたオーディションによりシルク・ドゥ・ソレイユの登録アーティストとなる。各地のコンテストで優勝多数。

サイト: wittylook.com