Yuriko Otani
人材活性プロデューサー 大谷 由里子(2012年4月20日記事)
大谷由里子さん講演

トロント初上陸 企業活性をテーマとする講演

日本から人材活性プロデューサーの大谷由里子さんがカナダに初上陸する。今回、トロントで講演予定の大谷さん、吉本興業で故・横山やすしのマネジャーを務め、宮川大助・花子をはじめとする数々のタレントを世に送り出してきた。2005年からは、人前で話すプロ講師の育成やリーダー育成を手掛け、「笑い」を用いた人材育成が注目されてNHKスペシャルにも取り上げられている。現在は、国内で年間300回以上の講演や研修をプロデュースする傍ら、町のスーパーから上場企業・国税局まで幅広いフィールドで精力的に講演。また、2008年のNYをはじめ、LA、サンディエゴなど、年に一度のペースで海外公演も開催しているのだ。
その大谷さんが4月28日から29日の2日間に亘って開催するのは『人材活性』=『コミュニティ⇔企業活性』=『カナダ ⇔ 日本の活性』をテーマとする講演・ワークショップ。このトロント講演は、昨年末、トロントから日本へ里帰りして講演会に参加していた方との出会いがきっかけとなったという。「色々な志を持った人達との出会いは何物にも変えがたいものだと思うんです」
 たった一人との出会いからでも、志の縁を広げて思いを実現させるというのは、そのまま大谷さんの人材活性理論にもつながる。

― ユニークな人材活性活動は各地で評判ですが、研修事業を始めることになった経緯を教えてください

「吉本興業を退社後に独立してイベント会社を経営していた1995年、阪神大震災で私のなかで何かがはじけました。震災を目のあたりにした時に、私は何で生かされたのか、何かを持って死ねる者はいない、じゃあ、自分の命を何に使って生きていくのかと、考えるようになりました。そして被災者の人達が冗談を言うのを見て、人間にはどんな状況でも笑えるタフさが備わっていて、笑うことで考えが変わることがあるとも気づきました」
先が見えない時やどん底にいる時でも、言葉、行動を少し変えるだけで人生を上向きにシフトしていけるのかもしれない。
「震災後に買った一台のパソコン、正確にはパソコン通信も私の人生を変えるきっかけになりました。当時パソコン通信をしていた人はわずかでしたが、そのなかに、官公庁に勤める20代の人達もいました。国政について語る彼らを通して、世の中の広さを知り、目の前だけを見ていては駄目だと気づきました」
 そこから、これからの時代に必要なのは人材育成ではないかと思うようになった大谷さんは、官僚、そして吉本興業も巻き込んだ『志縁塾』という名の研修事業を立ち上げた。

― 社名を『志縁塾』と名付けた由来を聞かせてください

「志を持った人をつくる、志を持った人を縁で結ぶ、志を持った人を支援する、という意味が込められています」
 志を持っている人というのは、「私はこのために生きるんだ!」という情熱を持った人のことを意味するのだという。

― 大谷流の『志』とはどんなことなのでしょうか?

「私の『志』は、研修などの機会を通じて一人でも多くの人に自分発信の楽しさに気づいてもらうことです。楽しんでいると自然と元気がでます。自分が元気でないのに良い仕事はできないし、周りを元気にすることもできない。ましてや地域や会社、国のことなんて考えられませんから」

― 今回のトロント発人材活性の講演、ワークショップではどんなことを体験できますか?

「人材、地域、企業の活性化において一人ひとりが今日からできること、例えば、大谷流『ココロの元気』の作り方や人の心のつかみ方、コーチング、即時で勘を働かせるアドリブ力、笑いを取り入れたコミュニケーションなどをすぐに使える形で伝授します。そして、色々な志を持つ参加者や関係者の間で、何か新しいことが生まれるキッカケの場になれば、トロントでの楽しみも増えます」

笑いが盛り込まれた楽しい講演会を通じて、自分自身のため、会社のため、そして国のために何ができるのか、今一度考えるきっかけになりそうだ。


大谷由里子の公式サイト

志縁塾 公式サイト




Biography

おおたに ゆりこ

85年吉本興業入社。88年、同社を結婚退社後に91年企画会社SMS設立。98年に吉本興業(株)と共同で「リーダーズカレッジ」創設。03年研修会社『志縁塾』設立、現在は人材活性プロデューサーとして講演・研修をプロデュースする傍ら、企業活性活動、執筆、新聞、テレビ、ラジオなどで活躍中。著書は『話し上手な人のアドリブの技術』『はじめて講師を頼まれたら読む本』他、全23冊。