交通
Transportation

家と学校や職場を往復するために頻繁に利用する公共交通機関や、週末にちょっと遠出するための中・長距離電車やバスなど、交通関係の情報を知っていれば日々の暮らしがより楽になる。そして、もっと自由にカナダでの生活を満喫するために、自動車運転免許の取り方や運転の際の注意点、交通ルールなども網羅。しっかり読んで、くれぐれも安全運転で!
公共交通機関
TTC(Toronto Transit Commission)
トロント市内は、TTCの地下鉄・ストリートカー・バスで市内各地を移動することができる。駅窓口で地下鉄とバスの路線が全て掲載されている路線図を手に入れることができるので利用しよう。

TTCウェブサイト
www.ttc.ca

【地下鉄】
ヤング・スパダイナ線とブロア・ダンフォース線、シェパード線の3線があり、各線への乗り換えが可能。ブロア・ダンフォース線の東の終点駅ケネディからはスカボローRTに乗り換えできる。

【ストリートカー(路面電車)】
主にトロントの街の中心地を走る路面電車。頻繁に運転しており、路線によっては24時間運行している。交通・道路事情により、長く待たされたり、路線が変わったりすることあるので注意が必要。停留所は、ストリートカーのイラストが描かれ赤いラインが入った看板が目印となる。待合いベンチなどが備え付けられているところもある。

【バス】

▲バスはこの看板が停留
所の目印(写真はナイト
バス停留所)

170以上もの路線があり、トロント市に隣接するミシサガ市、マーカム市などにも一部乗り入れている。市をまたぐ路線のバスでは、追加料金がかかる場合がある。また、路線は限られているが、地下鉄運転終了後の深夜間だけを走るナイトバスもある。停留所は、バスのイラストが描かれている看板が目印。赤のラインが入った看板は通常バス、青のラインが入った看板が深夜バス停留所の目印。車内では次に止まるバス停名がアナウンスされ、ドライバー席後部にある電光掲示板にも表示される(旧式のバスには例外あり)。降りたい停留所に着く前に車内にある降車ボタンを押すか、窓際に張られている黄色い紐を引いて、降車を知らせよう。 午後9時から午前5時までの間は、1人で乗車している場合に限り、バス停以外の場所でも運転手に頼んで降車させてもらうことが出来る。

【切符(チケット)・料金】
現金での支払は乗車距離に関係なく大人3.25ドル。13~19歳(学生)と65歳以上(シニア)は2ドル。エキスプレスを利用する場合は大人6.50ドル、学生・シニア4ドル。12歳以下は無料。 ストリートカーやバスでは、乗車の際に運転手の横にある箱の中へ現金、トークン(切符に代わる代用貨幣)または回数券を入れる。現金の場合、おつりはもらえないので注意。複数回利用するのであれば、トークンまたは回数券の利用がお得。トークンは地下鉄各駅のチケットブースや自動券売機で購入する。回数券はTTCのステッカーが張ってあるコンビニエンスストアや薬局でも購入することができる。回数券は子ども、学生、シニア用のみで、大人用は売り出されていない(2016年6月現在)。

【乗り継ぎ(トランスファー)】

▲地下鉄のトランスファー発券機は
駅改札内にあるので、改札を出てしま
う前に忘れずに入手しよう

いったん駅を出る必要がある乗り継ぎ、または地上での乗り継ぎ(例えばバスからバス)にはトランスファー用のチケットが必要。駅構内では、改札の内側にある赤い発行機のボタンを押してチケットを取る。ストリートカー、バスの場合は、料金を支払う際に運転手から受け取る。トランスファーチケットは地下鉄からバス、バスからストリートカーなど、違う種類の乗り物への乗り継ぎでも使用できる。ただし片道のみ有効。駅間を歩いてしまったり、引き返したりする場合は無効となるので注意。なお、各種パスを利用する場合は不要で、乗車の度にパスを提示する。

【各種パス(定期券)】

▲大人用メトロパス

TTCでは、地下鉄・ストリートカー・バスが一定期間乗り放題になるパス(定期券)を発行している。
● 1日券(Day Pass)
1日有効。休日に使用すれば、1枚のパスで大人2名、もしくは大人1名と子ども5名(または大人2名と子ども4名)まで使用できるなどの得典がある。詳しくはパスの裏面を参照。
● 週パス(Weekly Pass)
1週間有効のパス。通常、月曜日から日曜日まで。
● マンスリーメトロパス(Monthly Metropass)
1か月有効。月単位で発行されるため、購入日から1か月間という期間での購入はできない。年間申込みをすると安く購入できる。
● ポストセカンダリーマンスリーメトロパス    (Post-Secondary Monthly Metropass)  
トロント市内の公立・私立のカレッジまたは大学にフルタイムで在籍している生徒のみが使用できるパス。使用の際には学生証を携帯することが義務付けられている。
● GTAウィークリーパス(GTA Weekly Pass)
月曜日から日曜日まで、1週間有効なパス。GTAとはグレーター・トロント・エリア(Greater Toronto Area)のことで、トロント市だけでなく、隣接するミシサガ市、リッチモンド市、マーカム市の公共交通機関でも使用することができる。年間申し込みはできない。
GOトランジット(Go Transit)
トロント郊外への移動に便利なGOトランジットは、トロント・ユニオン駅から近郊の街を結ぶGOトレインと、鉄道が通じていない地域をカバーするGOバスを運行している。路線図や時刻表はウェブサイトからダウンロード可。

【GOトレイン】

▲緑色の『GO』マークが乗り場の目印


ディーゼル機関車が2階建て客車を引くタイプの列車で、ハミルトン行きのレイクショア・ウエスト線、オシャワ行きのレイクショア・イースト線、ミルトン行きのミルトン線、ジョージタウン行きのジョージタウン線、バリーサウス行きのバリー線、リッチモンド・ヒル行きのリッチモンド・ヒル線、リンカーンヴィル行きのスタウフヴィル線の7路線がユニオン駅で結ばれている。TTC地下鉄駅との連絡ポイントは、ユニオン駅、ダンダス・ウエスト駅、キプリング駅、レスリー駅(GOトレイン駅の名称はブロアー駅)、ケネディー駅。平日オフ・ピーク時や週末は運行する区間が限られるので利用する前に運行スケジュールを確認するとよい。

【GOバス】
ほとんどの車両は荷物スペースのある大型バスで、一部路線では2階建てバスも採用されている。全30路線で15以上のバスターミナルがあり、それぞれの地域のバス会社や交通局などと共用されていたり、GOトレインへの乗り継ぎポイントとなっているターミナルもある。TTC地下鉄駅との連絡ポイントとして、ユニオン駅の他にヨークデール駅、ヨークミルズ駅、ノース・ヨーク駅、フィンチ駅にバスターミナルが隣接している。観光客の多い夏・秋季限定でナイアガラ・フォールズやワンダーランドに停車するなど、レジャーにも便利な路線を設け、利用客のニーズに合わせて運行している。

▲GOトレインは、中・長距離通勤など
や小旅行に幅広く利用されている

【切符・料金】
切符は主に電車の駅やバスターミナルで購入できるほか、1回券、1日往復券、グループパスはバス運転手からも買うことができる。回数券やデイパス(1日券)、マンスリーパス(1か月定期券)などもある。料金は行き先によって異なる。冬期は、雪の影響などでスケジュールが変更されることがあるので、利用する際は前もって運行状況をチェックするとよい。

GO Transitウェブサイト
www.gotransit.com
VIA鉄道(VIA Rail Canada)
国内8州にわたって運行している中・長距離列車。大西洋沿岸から太平洋沿岸まで大陸を横断できる長距離路線と都市間を結ぶ中距離路線がある。バンクーバー、トロント、モントリオールではアメリカのアムトラック鉄道(Amtrak)とも連絡しているので、米国への長距離移動にも便利。トロント・ユニオン駅からは、バンクーバー、モントリオール、オタワ、ウィンザー、サーニア、ナイアガラ・フォールズ間の6つの路線が利用できる。

【切符・料金】
切符は駅のチケット・カウンターのほか、電話やオンラインで予約購入もできる。切符の種類には片道券、往復券、マルチ・シティ(途中下車可)券、レイル・パス(乗り放題の周遊券)などがあり、料金は行き先や座席のクラスにより変わる。座席のクラスは路線によって一等車、二等車、寝台車に分かれており、乗車時期や年齢、人数、早期予約などの割引制度が適用される場合もある。長距離路線の寝台車ツアークラスでは乗車料金に乗車中すべての食事が含まれており、食堂車では一流レストラン並みの食事が提供される。

VIA Rail Canada ウェブサイト
www.viarail.ca
http://wcs.ne.jp/via/(日本語)
その他の交通手段
自転車

▲道路脇に記されたこのサインは
自転車専用レーンを示している

原則、車両とみなされ、道路交通法違反者には罰金が課される。大人用の自転車を運転する時には車道、もしくは自転車専用通行帯を利用すること。車道を通行する際には右側に寄って走り、前方の車を避ける場合は、左側から追い越す。曲がるときは、左手でサインを出す。18歳以下の者が自転車に乗る場合は、認定のヘルメットの着用が義務付けられている。
自動車
自動車運転免許が取得できるのは16歳以上。カナダで車を運転する際は、州それぞれで道路交通法が異なるので注意。また、オンタリオ州で日本の運転免許証を使用して運転をする場合、以下の方法がある。
1 )日本の運転免許証のみを使用する
2 )国際運転免許証を申請する
3 )日本の運転免許証をオンタリオ州の運転免許証に書き換える

滞在期間などによって、必要な運転免許証の形態が異なる。観光などで短期で滞在する場合、滞在期間が3か月以内であれば、日本の運転免許証のみで車を運転することが可能。しかし、警察に提示する場合やレンタカーを借りる場合などは、国際運転免許証が必要となる。そのため、日本の運転免許証と国際運転免許証を常に携帯しておきたい。また、滞在期間が3か月を超える場合は、国際運転免許証の取得が必須。国際運転免許証は日本国内で申請する必要があり、有効期限は発効日から1年間となっている。なお、本人がオンタリオ州に移住してから60日以内であれば、日本の運転免許証を使用可能。しかし、この場合も国際運転免許証を取得しておいたほうがいいだろう。ただし、60日を越えてからも運転したい場合は、オンタリオ州の免許証に切り換える必要がある。また、車両を持ち込む場合は、車両登録を30日以内に済ませ、新しいナンバープレートを取得しなければならない。

【運転免許証(Drivers Licence)】
● オンタリオ州で運転免許取得
オンタリオ州の運転免許は段階的な免許取得システム(Graduated Licensing System)を採用しており、自動車・自動二輪車共に3段階に分けて免許を取得していく(詳しい免許取得方法はP.45の取得の流れを参照)。いずれの免許も受験資格は16歳以上でオンタリオ州に60日以上居住していること。

自動車運転免許取得の流れ


自動二輪運転免許取得の流れ

※ LはLimited-Speedカテゴリーを表し、排気量50cc、最高速度70km/h以下のスクーター(Motor
      Scooter)や、原動機付自転車(Moped)の運転限定。
※ 詳細はMinistry of Transportation of Ontario www.mto.gov.on.caを参照。
● 日本の免許証からの書き換え
日本の運転免許証を2年以上持っていれば、筆記、実技試験免除、視力検査のみでオンタリオ州の運転免許/普通Gクラスを取得することが可能。書き換えは運転試験場(Driver Examination Centre)でできる。必要な書類は、身分証明書(パスポートなど、名前、誕生日、本人のサインが確認できるもの)、日本大使館または総領事館発行の「自動車運転免許証抜粋証明※」、日本の運転免許証、費用80ドル(5年間有効)。

▲オンタリオ州の運転免許証

※自動車運転免許証抜粋証明
日本の運転免許証、パスポートを持って日本大使館、総領事館で申請する。費用22ドル。4~5日間で入手可能。

Driver Examination Centre

Downsviewロケーション
Downsview Park(37 Carl Hall Rd.)     
営業時間:月~金 8:30~17:00

Etobicokeロケーション
Centennial Park Plaza(5555 Eglinton Ave. W.)     
営業時間:月~土 8:30~17:00

Metro Eastロケーション
Victoria Terrace Plaza(1448 Lawrence Ave. E., Unit15)     
営業時間:月~金 8:30~17:00

Port Unionロケーション
The Village of Abbey Lane Shopping Centre(91 Rylander Blvd., Unit 109A)     
営業時間:月~土 8:30~17:00

【オンタリオ州での運転】
運転の際には、免許証、車両登録証、自動車保険の証書などの書類、PRカードやパスポートなどの身分証明書を常に携帯すること。自分の車以外を運転する場合には所有者からの運転許可を示す書類が必要。また、車を購入する場合はオンタリオ州の運転免許証の取得が必須となる。

オンタリオ州の交通ルールについて(抜粋)
● 右側通行。

● 制限速度の表示のない道路での最高時速は50km(郊外は80km)。

● 右折禁止の表示がない交差点では、通行人、左からの車がないかを確かめ、なければ赤信号でも右
      折が可能。

● 運転手だけでなく、助手席の同乗者もシートベルトの着用が義務付けられている。高速道路走行時
      は同乗者全員がシートベルトを着用すること。

● チャイルドシートは、乳児(新生児~9kg)用は後ろ向き、エアーバッグのない席に装着する。幼
      児(9~18kg)用は前向きで固定ベルトを装着。就学前から8歳までの児童(18~36kg、145cm以
      下)は、補助シート(booster)を使う。

● 飲酒運転禁止。体内のアルコール度が0.05~0.08%の場合、その場で免許停止(免停)になる。免
      停期間は過去5年間の記録を遡り、初めての場合は3日間、2度目の場合は7日間、3度目の場合は30
      日間。0.08%以上では90日となる。

● 運転中は携帯電話での通話やメールの発信禁止。携帯電話以外でも、運転中に注意力を散漫にさせ
      る電子機器を使用しながらの運転は違反とみなされる。

● ストリートカーの乗客が乗降車するためにドアが開いている場合、ドアの手前で停止する。ドアが
      閉まるまで追い越し禁止。

▲トロント市内を運転する時はストリー
トカーに気をつけよう


● 消火栓の3メートル以内、橋の100メー
      トル以内、営業中のホテル、劇場、パブ
      リック・ホールなど、公共の施設の入り
      口前6メートル以内、また、交差点の9
      メートル以内(信号がある場合は、15
      メートル以内)には駐車禁止。

● スクールバスが乗降車のため停止信号を
      出し、赤いライトを点滅させている時
      は、反対車線を含めた全ての車は点滅が
      終わるまで停止。ただし、中央分離帯があるところでは反対車線の車は停止する必要はない。

● 黄色いクロスサイン信号が設置されている横断歩道で人が横断しようとしている際は必ず停止す
      る。横断者がいなくても徐行すること。

▲住宅地などでよく見かけられるク
ロスサイン信号。歩行者は柱に設置
されているボタンを押して渡る


● 道路交通法に違反して警察などの指導を受け
      た場合、違反の種類によってポイント
      (Demerit Point)が加えられる。6Pt.で注
      意を受け、9Pt.で面接、15Pt.で30日の免停
      となる(G1, G2クラスの運転手は9ポイント
      で免停)。免停となった場合、免許証を提出
      しなければならず、従わなければ免停期間が
      2年間まで延長される。

【路上駐車】
一般道路での路上駐車可能帯は、時間帯により無料で止められる場合と有料の場合がある。有料の場合、駐車時間の長さで料金が加算される。路上駐車が可能な曜日、時間帯が書かれている表示板をよく確認してパーキングメーターから駐車したい時間の分のチケットを買い、車内のダッシュボード上に外からメーターが切れる時間がよく見えるように置く(チケットが置いてあっても裏向きであった場合、駐車違反とみなされる)。

▲路上駐車に関する規制が書かれた表示板、これら3
つの表示板の意味はそれぞれ、矢印の示す表示区間内
での❶駐車禁止 ❷表示された曜日・時間内の一時停
車禁止 ❸表示された曜日・時間内の駐車は有料

【自動車保険】
車両をオンタリオ州に登録するためには、自動車保険への加入が義務付けられている。保険には強制保険(Compulsory Automobile Insurance)と、任意保険(Optional Insurance)の2種類がある。詳しくは自動車保険の項目を参照。