ビザと移住
Visa & Immigration

カナダ滞在に必要なビザ・許可証は観光ビザ、学生ビザ、労働ビザ(ワーキングホリデー・ビザを含む)、永住ビザの4種類に大きく分けられる。それぞれのビザの取得方法などを以下で詳しくみていこう。
ビザ
観光ビザ(一時滞在者査証 =Visitor Record )
【期間】最高6か月
※短期の観光・訪問や乗り換えの場合は、日本国籍を持つ人は査証申請(上イメージ)の必要はない。ただしカナダ国内でビジターステータスに切り替えたり、延長する場合は申請が必要。

【特徴】6か月以内に終了するプログラムを履修する場合は、学生ビザは免除される。

※カナダへの入国と滞在期間の最終決定は入国審査官の判断による。入国要件を満たしていれば通常6か月の滞在が認められるが、場合によってはそれより短い期間しか許可されないこともある。
入国の目的、帰国用航空券の有無、経費確保の証明、宿泊先、滞在費用の準備具合等が入国審査の対象となる。また、観光ビザでの就労は一切禁止されている。
尚、カナダ入国の際に日本国籍者などビザを免除されている国の国籍を持つ渡航者が、空路でカナダに渡航、またはカナダを経由する際には事前に電子渡航認証(eTA)の申請が必要となった。
学生ビザ( 就学許可証=Study Permit )
【期間】履修コースによる

【特徴】学生ビザは、連邦政府または州政府から許可された指定教育機関(Designated Learning Institution)で就学する学生に対してのみ発行される。

【申請料】C$150

【学生ビザが必要な場合】
●留学生は、カナダ入国後に学校に登録し就学の継続を義務付けられる。学生ビザに記載された条件遵守を怠った場合は、国外退去命令の対象となる。
●指定教育機関において、修了後に学位、ディプロマ、サーティフィケートを発行される6か月以上のプログラムを履修する学生ビザ保有者は、オフキャンパスワークパーミットを申請することなく、在学中最大20時間のパートタイム(学校の休暇中はフルタイム)の就労を許可される。
●指定教育機関において、修了後に学位、ディプロマ、サーティフィケートを発行される6カ月以上のプログラムを履修する学生ビザ保有者は、オフキャンパスワークパーミットを申請することなく、在学中最大20時間のパートタイム(学校の休暇中はフルタイム)の就労を許可される。
●学生ビザはプログラム終了後90日後に無効となり、その後滞在を続けるには新たな滞在許可証が必要となる。
【学生ビザが免除される場合】
●就学期間が6か月以下のコースで、入国からの滞在期間が6か月以内の場合。

●すでにカナダ国内に滞在中の労働ビザあるいは学生ビザ保有者の扶養家族が小学校などに通う場合。
※ 主申請者(親)と一緒に入国する時点で、カナダ国内で就学が明確に予想される場合は、入国以前に学生ビザを取得することが望ましい。申請時にカナダの学校からの入学許可書は必要ない。

【取得ステップ】
1 )申請書を入手する。取得までにかかる時間も参照しておく。新規に申請する場合は原則としてカナダ国外オフィスへの申請となる。
2 )カナダの学校に入学願書を提出し、入学許可書を入手する。
3 )申請料を振込み、記入した申請書と必要書類をカナダ移民・難民・市民権省(IRCC)オフィスへ送付または、オンラインで申請する。

※必要資金(残高証明金額)の目安は、学費を除いた生活費として1年間約1万ドルと言われる。この他に航空券がない場合は、帰国航空運賃費用を加えた金額が必要合計額。申請者が18歳未満の場合はカナダ人(カナダ市民または永住者)の保護者(Custodian)を指名した保護者証明が必要となる。
労働ビザ( 就労許可証=Work Permit )
【期間】個々のケースによる

【特徴】カナダ雇用社会開発省(ESDC)の雇用確認(Confirmation)が必要な労働ビザと必要のない労働ビザ、また、カナダの入国地で申請できるケースと、カナダ入国前に査証部への申請が必要なケースがある。

※原則として、具体的な雇用提供のない状態で労働ビザを申請することはできない。労働ビザの有効期限は入国審査官の判断による。労働期間、勤務先、雇用者名、職種名などもすべて記載されており、その制約を超えて働けば違法になる。転職の際は再申請が必要。

【申請料】C$155
※オープンの労働ビザの場合はオープンワークパーミット費用の100ドルが加算される

【就労の方法】
カナダでの就労は、労働の種類や条件によりA.~C.の3つの方法がある。
A. ビジター・ビザでの就労(ビジネス・ビジターなど。労働ビザ不要)

B. 労働ビザ(ESDCの許可免除)

保持しているビザの種類などによって以下のケースに分けられる
●企業の駐在員は、エグゼクティブ、シニアマネジャーは最長7年、スペシャリストは最長5年まで労働ビザの延長をしながらカナダに滞在することが認められている。申請直前の3年間のうち少なくとも1年間はカナダ国外の当該企業(親会社、子会社、関連会社)に在籍し、業務を遂行していることが必要。

企業駐在員を受け入れるカナダ企業は、駐在員が就労許可証を申請する前に以下の手続きを行なうことが必要になった。

1. IRCCウェブサイトのEmployer Portalからジョブオファーの詳細をIRCCにオンラインで送信する。
2. Employer Compliance Fee(230ドル)をIRCCのウェブサイトから支払う。


●カナダの大学、公立カレッジで8か月以上のフルタイムコースを修了した学生は、オープンの労働ビザ(PGWP)を申請することができる。就学期間に応じて8か月から最大3年まで取得可能。学校からのコース修了を証明するレターまたは成績証明書発行から90日以内に申請。ビザ申請時に有効な学生ビザを保有していること。尚、卒業後の労働ビザ(PGWP)申請中の学生は、学生ビザが満期になった後、PGWPの申請結果が出るまで合法的に就労できる。

●労働ビザを保有する外国人スキルワーカーが6か月以上有効な労働ビザを有している場合、その配偶者、コモンローパートナーはオープンの労働ビザ(雇用主のジョブオファーは不要)を取得できる。

●学生ビザを保有するカナダの大学、カレッジのフルタイム留学生の配偶者、コモンローパートナーはオープンの就労ビザを申請できる。

C. 労働ビザ(ESDCの許可必要)
上記ケースや後述するワーキングホリデー・ビザ以外は、原則雇用主からのジョブオファーを受け、ESDCの許可を受けた後でなければ労働ビザは発行されない。

【取得ステップ(Cの場合)】
1 )申請書を入手する。取得までにかかる期間も参照しておく
2 )雇用主がカナダ人と永住者に該当者がいない事実を証明する(新聞への求人広告掲載など)
3 )雇用主が申請書類を記入しESDCに提出する
4 )雇用許可が下りたら、被雇用者は申請書類を記入し該当するIRCCオフィスへ送付する。
5 )審査を通過すると、労働ビザ発給の手紙が発行される
6 )カナダ入国時に5)の手紙を提出すると労働ビザが 発行される

※提供を受けている職業に就く経験や資格を有していることおよび、カナダでの就労が一時的なものであることの証明や説明が必要。追加書類の提出を求められることがある。従事する職種や過去6か月間の滞在国によっては健康診断を求められることもある。

※2011年4月1日以降は移民法改正により、労働ビザの取得期間は最大計4年と規定されることになった(但し、例外あり)。その後は更に4年が経過しないうちは新しい労働ビザは取得できない。

【社会保険番号SIN】
カナダで就労するには、必ずSIN(社会保険番号=Social Insurance Number)を入手する必要がある。最寄りのService Canadaオフィスに、記入したSINの申請書と必要書類を提出する。郵送で申請する場合は、電話して申請書を送ってもらうかダウンロードして入手し、記入して必要書類とともに送付する。
ワーキングホリデー・ビザ (ワーキングホリデー就労許可証=Working Holiday Work Permit)
【期間】最高1年間

▲ワーキングホリデービザは入国の
際に発行される


【特徴】
18~30歳までの人が対象、最高1年間滞在できる就労許可付きの一時滞在ビザ。労働ビザの一種でもあり、有効期眼中はカナダ国内で一般の就労許可証を申請することができる。6か月以内のコースであれば就学も可能。日本国外に居住している場合も申請が可能になった。

【取得ステップ】
1 )<Kompass>アカウントを作成する。
2 )必要書類の準備
3 )IEC申請書の記入とオンラインでの提出
4 )IECから許可された後に、就労許可証をオンライン申請

【プログラム参加費】
C$250
Information
【ビザ・許可証全般】
Immigration, Refugee and Citizenship Canada(カナダ移民・難民・市民権省)ウェブサイト
www.cic.gc.ca

在日カナダ大使館ウェブサイト
www.canadainternational.gc.ca/japan-japon

【社会保険番号SINの申請書入手先】
●電話
1-800-206-7218 オプション 3

●ウェブサイト
www.servicecanada.gc.ca/eng/sin/apply/how.shtml

【ワーキングホリデー・プログラム】
日本ワーキングホリデー協会
●東京本部
   場所:〒160-0023
   東京都新宿区西新宿1-3-3 品川ステーションビル新宿5階507
   連絡先: info@jawhm.or.jp
   TEL 03-6304-5858 FAX 03-6745-1562
International Experience Canada www.cic.gc.ca/IEC-EIC

ビザの切り替えと延長
【カナダ国内申請が可能なケース】

【取得ステップ】
すでに学生ビザや就労ビザでカナダ滞在中の場合は、カナダ国内のCICオフィスに延長申請ができる。
1 )申請書を入手する
2 )現在所有するビザの有効期限が切れる30日前までには申請料を振込み、記入した申請書と必要書類を送付する
3 )審査を通過すると延長/切替のビザが発給される
※ 申請期間中はカナダ国外に出ないことが望ましい
4)IRCCのウェブサイトからオンラインでも申請できる

【ビザ失効】
許可された滞在期間を超えてカナダに滞在することは違法となる。 ただし、延長申請中にビザの有効期限が過ぎた場合、延長申請が旧ビザの有効期限内に行なわれている限りは、返事が届くまで有効として扱われる。
しかし、延長申請拒否の通知が届いた場合はその時点からビザ失効となるため、速やかに出国する必要がある。

【退去命令(Removal Order)】
CBSA(カナダ国境サービス局)が外国人の一時滞在者または永住者の移民法違反を発見・確認した場合は、状況に応じて3段階の退去命令が発行される。
1 )Departure Order
指示に従い30日以内に出国する。その際にCBSAに出国を報告し退去証明書を得れば、将来の入国拒否の対象にはならない。

2 )Exclusion Order
入国拒否者リストに掲載される。期間は違反内容に応じて1年または5年。出国命令に従わないと逮捕、拘留、強制送還の可能性もある。この間に再入国を希望する場合は、入国許可書の取得が必要となる。

3 )Deportation Order
入国拒否者リストに永久掲載される。出国命令に従わないと逮捕、拘留、強制送還の可能性もある。再入国を希望する場合は、入国許可書の取得が必要となる。Departure Orderのまま退去証明が30日以内に行なわれないと自動的にDeportation Orderとして処理される。

【ステータスの復元(Restoration of Status)】
各種ビザが何らかの理由で失効した場合、90日以内であればカナダ国内からステータスの回復申請ができる。事前の延長、変更申請が止むを得ない事情でできなかった場合は、理由を詳しく説明して申請する。滞在許可証の有効期限内に延長申請をしたが、申請書類の不備等で返却され有効期限を過ぎてしまった場合も、カナダ国内で再度申請するなら回復申請をしなければならない。ただし申請が受理される保証はない。

Information
【延長、切替、復元詳細情報および申請書入手先】
●電話
   1-888-242-2100

●ウェブサイト
(ビジター・ビザ延長)
   www.cic.gc.ca/english/visit/extend-stay.asp
(学生ビザ延長)
   www.cic.gc.ca/english/study/study-extend.asp
(労働ビザ延長)
   www.cic.gc.ca/english/work/extend-stay.asp
移住
2015年1月1日よりExpress Entryが開始された。
【ステップ1】
カナダ移民申請希望者はスキル、職歴、学歴、言語能力、その他の特性を記入したEEプロファイルをオンラインで提出する。この段階で申請者は連邦スキルワーカークラス(FSW)、連邦スキルトレードプログラム(FSTP)、カナダ経験クラス(CEC)のうち少なくとも1つのクラスの申請要件を満たしている必要がある。

カナダの雇用主からのジョブオファーや州政府からの指名を取得していない申請者はジョブバンク(カナダ政府のリクルートメントサイト)に登録することが必要となり、雇用主とのマッチング機能を使ってジョブオファー取得のチャンスを探る。但し、その他の手段によって雇用主を独自に探すことに制限はない。

カナダ政府は独自のランキングシステムによって各候補者にスコアを付与し、候補者グループ(Express Entry Pool)内での位置づけを決定する。登録されたEEプロフィールは1年間有効で、その間にスコアに影響するような変更があった場合はプロフィールをアップデートすることができる。

【ステップ2】
●カナダ政府は以下のいずれかに該当する候補者に Invitation to Apply(ITA)を発行する。
●Labour Market Impact Assessment(LMIA)を経て承認されたジョブオファー取得者
●州政府のCertificate取得者
●スキル、職歴、学歴、言語能力をベースとしたランキングシステムにおいて高スコア取得者

ITAを取得した候補者は連邦スキルワーカークラス(FSW)、連邦スキルトレードプログラム(FSTP)、カナダ経験クラス(CEC)、州指名プログラム(PNP)のいずれかから60日以内に永住権を申請し、CICはこの申請書受付から半年以内に審査を完了することを目標としている。
永住権(Permanent Residence in Canada)
【期間】
5年ごとに更新(初回の更新時は永住権保有者となってからの5 年間のうち少なくとも730日カナダに居住していること、2 回目以降の更新は、更新の申請時から遡って5年間のうち730日カナダに居住していることが更新の要件)

【特徴】
永住権申請クラスは大きく分けて7つ、ビジネスカテゴリーの分岐を入れると10種類となる。
A. 家族クラス
B. スキルワーカー(専門職での個人移民)クラス
C. ビジネスクラス
   1 )自営業カテゴリー
   2 )企業家カテゴリー
   3 )投資家カテゴリー
D. カナダ経験クラス
E. ケアギバークラス
F. ケベック州プログラム
G. 州指名プログラム(PNP)
H. スキルトレードクラス

※申請先各大使館、領事館には各々のルールがあり、カナダ移民局(CIC)の一般情報とは異なる場合もある。

【取得ステップ】
1 )カテゴリーに応じた必要書類を入手
2 )申請料を指定された方法で支払い、記入した申請書と必要書類を送付する。原則として、日本在住者のカナダ永住権申請はマニラのカナダ大使館で審査される。現在、スキルワーカークラス、カナダ経験クラス、スキルトレードクラスはオンライン申請のみ受付。

A. 家族クラス
  (Family Class Immigrant Category)

▲多くの移民が呼び寄せをして家族と
共に暮らしている


近親家族をスポンサーとする申請カテゴリー。18才以上のカナダ国籍者またはカナダ永住権取得者は、配偶者、コモンロー・パートナー(1年以上同棲し婚姻同然の関係にある異性/同性)、19才未満の未婚の子ども、両親、祖父母などの永住権のスポンサーになることができる。

B. スキルワーカー(専門職)クラス
  (Skilled Worker Immigrant Category)
審査は点数制で行なわれ、項目は年齢、学歴、職歴、語学力、カナダでの就職先の有無、適応力の6つ。近親者にカナダの市民権や永住権を持つ人がいるなどの場合、ボーナス点が加算される。語学力の申告には、原則として公認テストの受験が必要。またカナダ国外で取得した学位について指定評価機関による査定(Educational Credential Assessment (ECA))を受ける必要がある。

C. ビジネスクラス
  (Business Immigrant Category)
ビジネスカテゴリーには3つの分岐カテゴリーがある。
1 )自営業カテゴリー  (Self-Employed Immigrant Category)
文化、芸術の分野で高い功績を持つアーティストやアスリートなど、カナダの文化・芸術の分野に貢献できる人が対象。一般的には、その分野で申請前5年のうち最低2年以上の実績を持つ人が審査対象となる。また農業経営もこのカテゴリーとなる。

2 )企業家カテゴリー (Start Up Visa)
カナダ国内の指定ベンチャー・キャピタルによって、カナダの経済発展及び雇用創出に貢献すると判断された起業家が推薦を受け、IRCCの審査を経て永住権が発行される。

3 )投資家カテゴリー (Investor Immigrant Category)
2016年5月15日現在申請を受け付けていない。

D. カナダ経験クラス
  (Canadian Experience Class)
申請前の3年間のうち1年以上をスキルワーカーの職種で就労していることが必要。職種により中~上級レベル以上の英語力を有すること、永住権取得後、ケベック州以外の州に居住する意思を有していることが条件となる。

E. ケアギバークラス
  (Caregiver Program)
2014年11月30日より従来の住込みナニー(Live-in Caregiver)プログラムが改定となり、住込みは必須でなくなるとともに、幼児を在宅で世話するパス(Caring for Children Pathway)と、老人や障害者、慢性病を患う人を家や施設で介護するパス(Caring for People with High Medical Needs Pathway)の2つのパスが設けられた。それぞれ所定の申請要件を満たすことで永住権を申請できるようになる。また、従来のリブインケアギバープログラム(LCP)の下で既に就労を開始している人は引き続きLCPの申請要件を満たすことで永住権を申請することも可能。

【Caring for Children Pathwayからの申請要件】
●申請時から遡って4年間のうち少なくとも2年以上、在宅のチャイルドケアワーカーとしてカナダでフルタイムの就労経験を有すること
●自宅もしくは雇用主の家で18歳未満の子供の世話をしていたこと
●Canadian Language Benchmarkでレベル5以上のスコアを取得していること
●カナダまたはカナダ国外で高校卒業後の1年以上のディプロマプログラムを修了していること(後者の場合、カナダ政府の認定評価機関による査定を受けていることが必要)

【Caring for People with High Medical Needs Pathwayからの申請要件】
●申請時から遡って4年間のうち少なくとも2年以上、以下の職種の一つでのカナダでのフルタイムの就労経験を有すること
― Registered nurses and registered psychiatric nurses (NOC 3012)
― Licensed practical nurses (NOC 3233)
― Nurse aides, orderlies and patient service associates (NOC 3413)
― Home support workers and related occupations (NOC 4412)

● Canadian Language Benchmarkで所定のスコアを取得していること(NOC3012の職種は全スキルにおいてCLB7以上、その他の職種はCLB5以上)
● カナダまたはカナダ国外で高校卒業後の1年以上のディプロマプログラムを修了していること(後者の場合、カナダ政府の認定評価機関による査定を受けていることが必要)

【Live-in Caregiver Programからの申請要件】
●Live-in Caregiver Programの就労ビザを取得後、4年間のうち少なくとも2年以上、または、22カ月以上の期間にわたって合計3900時間以上、カナダでフルタイムの就労経験を有すること

カナダ永住権申請後にケアギバークラスとしてのステータスを認められた後は、オープンワークパーミットを申請できる。その後永住権取得までの間及び永住権取得後はケアギバー以外の職業に就くことも可能。

F. ケベック州プログラム
ケベック州は連邦政府とは別に独自の選考基準を持ち、ケベック州への移民希望者を審査している。ケベック・イミグレーション・オフィスにおける書類審査では、学歴、雇用主の有無、職務経験、年齢、語学力、ケベック州滞在歴、適応性、配偶者の適応性、資金力、子どもの有無の各項目が点数化される。合格基準点を満たし面接にパスするとCertificate of Selection (CSQ)が発行される。次に、申請者は連邦政府のイミグレーションオフィスに申請書を提出し犯罪歴や健康状態の審査を受ける。

※ケベック経験クラス(Quebec Experience Class)
連邦政府のカナダ経験クラス(CEC)に相当するプログラムとしてケベック州に在住する外国人就労者、留学生を対象としたプログラムがある。外国人就労者カテゴリーでは申請から遡って2年間のうち少なくとも1年以上、スキルワーカーの職種でフルタイムの職務経験を有していること、留学生カテゴリーでは要件を満たすケベック州のディプロマを取得済みか、または申請後6か月以内にプログラムを修了見込みであることが必要。いずれも中級レベルのフランス語力を求められる。

G. 州指名プログラム(PNP)
  (Provincial Nominee Class)
各州のPNP(Provincial Nominee Program)のカテゴリーで永住権を申請することもできる。これは各州独自の移民プログラムで、州が決めた基準に従って、候補者(ノミニー)が選定され、最終的に連邦政府が永住権を発行する。

●オンタリオ州のPNP
オンタリオ州の州指名プログラムは雇用主主導型、つまりオンタリオ州内の企業からジョブオファーを受けることが前提となる。雇用主の条件はオンタリオ州内で申請に先立ち3年以上営業していており、更にその立地により以下の条件が求められる。

グレータートロント内の企業の場合
前年(会計年度)の総収入が$1,000,000以上あること。フルタイムかつ永久雇用の従業員が5人以上いること。

グレータートロント外の企業の場合
前年(会計年度)の総収入が$500,000以上あること。フルタイムかつ永久雇用の従業員が3人以上いること。

各雇用主は、採用を行なうポジションに関してまず事前審査(Pre-Screen)を受け、承認される必要があり、雇用主が承認を受け、申請者自身もその条件を満たした場合に、PNPプログラムへの申請が可能となる。 一般カテゴリーと留学生カテゴリーがあり、申請者の要件が異なる。

一般(General Category)
所定の条件を満たして州の承認を受けた雇用主から、専門職、管理職、熟練技術職でのフルタイム かつ恒久のジョブオファーを受けており、それを遂行する能力を有していることが必要。
また、過去5年以内に当該職種において2年以上の職務経験を持ち、当該職種がオンタリオ州の規定ライセンスを要する場合はそのライセンスを保持していること、オファーされている給与水準がオンタリオ州においてその職種の平均レベルであることが必要とされる。

留学生(International Student Category)
カナダの公立カレッジまたは大学を過去2年以内に卒業していることが必要。さらに専門職、管理職、熟練技術職でのジョブオファーを受けていることが求められる。この時のジョブオファーは、必ずしも専攻分野と関連する職種である必要はない。

H. スキルトレードクラス(Skilled Trade Class)
人材不足の著しい建設業界、技能工、技術サービス専門職等に従事する外国人が対象。カナダの雇用主から少なくとも1年間の雇用を約束されていること、または、州政府から資格証明証(Certificate of Qualification)を取得していること、初級レベルの英語力を有していること、指定された職種において申請前5年間のうち2年間以上の職務経験があること等が求められる。
永住権カード(PRカード)
PRカードは永住権保有者がカナダでの法的ステイタスを証明するためのドキュメントである。カナダ国外へ旅行し再入国する際には必ず携帯することが要求される。この他に、州の健康保険証など政府に対する各種申請を行なう場合や、学校への入学許可申請において永住者向けの授業料の適用を受ける場合、職業上のライセンス取得や職業団体への入会資格を得る場合などに、永住権保有者であることの証明としても使用できる。

【初回の発行】

▲PRカード

初回のPRカードは通常、ランディング(永住ビザが発行されてからその有効期限までに空港、ボーダー、または国内オフィスで行なう、永住者としてのステータスを確定するための手続き)の際に申請する。PRカード申請後、数週間ほどで申告したカナダ国内の郵送先住所に郵送されてくる。従って、ランディングの際にはPRカードを郵送で受け取れるように住所を確保しておくことが望ましい。住所が未定の場合は、住所確定後にIRCCのオンラインサイトで郵送先を指定することもできる。

【更新の要件】
PRカードの有効期間は5年間であり、初回の更新時には永住権保有者となってからの5年間のうち少なくとも730日カナダに居住していることが必要である。また、2回目以降の更新は、更新の申請時から遡って5年間のうち730日カナダに居住していることが更新の要件となる。

但し、以下の期間は物理的にカナダに居住していなくても居住していたものと見なされる。
1 )カナダ国外でカナダ企業にフルタイムで勤務していた期間
2 )カナダ市民である配偶者・パートナーに同伴してカナダ国外に滞在していた期間、子どもの場合はその親に同伴して滞在していた期間
3 )カナダ国外のカナダ企業にフルタイムで勤務する永住権保有の配偶者・パートナーに同伴してカナダ国外に滞在していた期間、子どもの場合はその親に同伴して滞在していた期間

【更新の手続き】
PRカード更新の手続きはカナダ国内で行なわなければならない。申請時に保有するカードの有効期限が失効していても、申請可能。カナダ国外滞在中にPRカードの有効期限が過ぎてしまった場合は在外大使館でトラベルドキュメントを取得し、それを持って入国、その後カナダ国内でPRカード更新の手続きを行なうことが必要となる。

PRカード更新はノバスコシア州のシドニーオフィスに申請する。審査が終了して新しいカードが発行されると、指定したカナダ国内の現住所に送られてくる。但し、ランダムに、または、実際のカナダ居住を疑われた場合に、申告した現住所の最寄りのIRCCオフィスに転送されることもある。この場合は、そのIRCCオフィスからPRカード発行の通知を受けるので、指定された日時にオフィスに出向きPRカードを直接受領する。指定された時に出向けない場合は、指定日以降の都合の良い日にちに出向いても良いが、PRカード発行から180日経過しても受領されない場合は、そのPRカードは廃棄処分となるので注意が必要である。また、PRカードが最寄りのIRCCオフィスに届くように、申請中に現住所が変わった場合は速やかにIRCCに連絡しなければならない。なお、更新から取得まで数か月以上かかる場合が多いため、申請のタイミングについては旅行などの計画を考慮に入れて早めに申請することが望ましい。

Information
【永住権詳細および申請書入手先】
カナダ移民局(CIC)ウェブサイト
www.cic.gc.ca

【CICの公認語学テスト】
英語
  IELTS(International English Language Testing System) http://ielts.org
  CELPIP(Canadian English Language Proficiency Index Program) www.celpiptest.ca

仏語
  TEF(Test d'Evaluation de Français)
  www.fda.ccip.fr/sinformer/tef
市民権( Citizenship )
【特徴】
カナダ国籍に帰化するということであり、カナダのパスポートを申込む、カナダ国籍が必要な公職に就く、カナダの選挙に立候補する、カナダの選挙に投票する事などができるようになる。市民権を取得すれば、カナダ国外に住んでいてもいつでもカナダに永住帰国可能。

【申請者の資格】
●成人の申請者は、申請日から遡って6年間のうち少なくとも1460日(4年間)、また暦年の4年間について毎年少なくとも183日カナダに居住している
●14歳から64歳の申請者はカナダに関する基本知識と英語力を有していることが必要
●英語かフランス語が使用できる(18~54歳の場合)
●成人の申請者はカナダ市民権取得にあたり、カナダ居住し、所得税を納める意思があることを宣誓することが必要
※虚偽申請を行なった場合は、最高100,000ドルの罰金及び(または)最長5年間の懲役が科せられる。
※Immigration Consultants of Canada Regulatory Council(ICCRC)のメンバー及び弁護士(パラリーガル、ロースクール学生)のみが市民権申請の有料代理人になれる。

【取得ステップ】

▲カナダのパスポート

1 )申請書を入手する
2 )申請料を振込み、記入した申請書と必要書類をIRCCオフィスへ送付する
3 )審査の日程が手紙で連絡される。審査では、カナダ市民の権利と義務、政治や歴史、地理に関して、英語かフランス語の筆記試験、またはインタビューを受ける
4 )審査を通過すると、市民権授与式参加の通知が発行される。市民としての忠誠の宣誓をした後、市民証書(Citizenship Certificate)が授与される。市民権の授与が拒否された場合、上告するか、取得条件が整った時点で再申請する

Information
【市民権詳細および申請書入手先】
カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)ウェブサイト
www.cic.gc.ca

監修:
QLSeeker Canada Inc. コンサルタント 上原敏靖