『やってきたゴドー』公演

(2018年1月12日)


1996年の設立以来、演劇や舞踏のプロデュースを手掛けてきたTheatre Office Natori (名取事務所)。
東京を拠点とする同事務所は、これまでにフランスやドイツ、アイルランドやロシアなどの世界各所にて公演を行なっている。
そんな名取事務所が12月9日に、アデレイド通りにあるFactory Theatreにて別役実による戯曲『Godot Has Come(やってきたゴドー)』の1日限りの公演を実現させた。
『やってきたゴドー』は、サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』のパロディであり、浮浪者のエストラゴンとヴラジーミルの2人が長らく待っていたゴドーが、ついに現れるという戯曲だ。
おおまかなあらすじは、遂にゴドーがやってきたというのに、肝心の待っていた2人は日常の事件に気を取られていているため、ゴドーが現れたことに気が付かないという内容。
その興味深い戯曲を見に、トロントから老若男女の観客が訪れ会場は満席に。
舞台は英語字幕と同時に進行していき、役者たちのコミカルな演技に客席からは何度も笑いが起こる。
特に例のゴドー氏が「ゴドーです」とステージに現れるたびに、絶妙なタイミングと間が相まって会場は笑いの渦に包まれた。ステージ終了後に役者たちが舞台に登場すると観客から拍手喝采を浴び、あっという間に100分間の公演が幕を閉じた。
〈レポーター/Bits編集部〉

▲ ゴドー役の吉野悠我氏とエストラゴン役の森源次郎氏、ヴラジーミル役の松本光史氏

▲ 役者たちの息のあった演技がトロントの観客を惹きつける





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