被災者の心の復興に寄り添う「長面 きえた故郷」上映会

(2015年4月3日)

 

3月19日と21日に、東日本大震災に関するドキュメンタリー映画「長面 きえた故郷」の上映会が行なわれた。19日に日系文化会館で行なわれた上映会はまず震災で亡くなった方々への黙祷で始まり、中山泰則在トロント日本国総領事と日系文化会館館長のジェームス・ヘロンさんの挨拶のあと、映画関係者による舞台挨拶が行なわれた。


▲中山総領事


▲ジェームス・ヘロン館長

監督の石原牧子さんは「撮り終わったあとで気づいたことだが、日本の今後の存続と繁栄を感じさせるものが撮れた」と語った。また、震災で甚大な被害を受けた長面出身で、この作品に出演したモガール和子さんは、「ふるさととは皆さんにとってどんな意味を持ちますか?」と問いかけた上で、映画を楽しんでほしいと述べた。


▲左からモガール和子さん、石原牧子監督

「長面きえた故郷」は、震災の2か月後に帰郷したモガールさんに石原牧子監督が同行し撮影。モガールさんの家族や旧友との再会、避難所や小学校、近隣の銭湯やお寺などを訪ねていく様子を映し出した。風光明媚だった土地が、大きく様変わりしてしまった光景を目の当たりにしつつ、助かった人々との再会を喜びあい、犠牲となった人々の情報を見つけていくモガールさん。以前と同じ故郷はなくなってしまったが、モガールさんは映画の中で「心にしまったふるさとはいつでもどこでも取りだせる」「心の中のふるさとはエネルギーになる」と語っている。上映後は石原監督、モガールさんが観客からのQ&Aに応じ、来場者たちにおにぎりが振舞われた。



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