明治維新150周年を語る

(2018年4月13日)


3月8日、トロント大学マンク国際問題研究所にて「明治維新150周年」というテーマでシンポジウムが開催された。2018年は日加修好90周年、かつ明治維新150周年に当たる。さらに2017年はカナダ建国150周年という、双方において1つの大きな節目となる年でもある。当日は日本とカナダがそれぞれ歩んできた150年間を振り返りつつ、明治維新を起点にした日本の近代化にスポットを当て、日本の未来や今後の日加関係について論じられた。シンポジウムでは日本からゲストを招き、明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録を推進し実現させた、加藤康子内閣官房参与をはじめ、獨協大学の岡垣知子教授、慶應大学の細谷雄一教授が登壇。一方、カナダからは安全保障問題を専門とするデイヴィット・ウェルチ教授、カナダ外務省北アジア•大洋州局長のサラ・テイラー長官らが登壇した。加藤内閣官房参与がまず、明治維新前からどのように日本が変わったかを説明。薩長同盟を経てイギリスの産業革命から製鉄技術を取り入れ、それまで武士だった人々が財閥の下で働き始めるまでの背景を述べた。岡垣教授は明治維新による人々の生活様式、識字率向上や科学、数学など教育方針の変化、明治維新後に世界の国々とどのように関わりを深めていったかを、細谷教授は明治維新から現代の我々が学ぶべきポイントをスピーチ。終盤はカナダと日本の未来に何が必要か意見を交わしあい、出席者からの質問に答える場面もあった。約5時間に及ぶシンポジウムであったが皆熱心に耳を傾けており、カナダに住む人々の日本に対する関心の高さがうかがえた。


▲明治維新から戦前、戦後から現在の2つの世代を比較し意見を述べる細谷雄一教授


▲加藤康子内閣官房参与


▲濁協大学の岡垣知子教授





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