MONKEY MAJIK×YOSHIDA BROTHERS in NORTH AMERICA

今年2月に外務省復興発信使「KIZUNA大使」として震災復興フリーライブを行なったMONKEY MAJIKがトロントに帰って来た!! 東日本大震災復興プロジェクト「SEND愛」の一環として回っている今回の北米ツアーでは、津軽三味線デュオの吉田兄弟とのコラボが実現。興奮が冷めやらぬうちに、皆さんにライブの模様をお届けします!! まずはここで2組を簡単にご紹介。MONKEY MAJIKは、オタワ出身のカナダ人兄弟と日本人2人による日加混成のハイブリッドバンド。Maynard Plant(ボーカル&ギター)、Blaise Plant(ボーカル&ギター)、tax(ドラム)、DICK(ベース)という構成で、宮城県仙台市を拠点に活動。吉田兄弟は、良一郎(兄)さんと健一(弟)さん共に5歳から三味線を始め、さまざまなアーティストとのコラボ、海外ツアーを敢行するなど、世界各国に活躍の場を広めている。

さて、この2組の豪華なコラボ、一体どうなるんでしょうか。楽しみ~!!

ライブ会場となったThe Mod Club近くまで来ると、人、人、人。2、3軒先のお店の前まで長蛇の列ができていてビックリ! 列に並んでいると、日本人だけでなくカナディアンもけっこういることに気づいてまたビックリ!! 寒空の下、開場を待っている間にYouTubeを見て熱心に予習する人も。ようやく開場すると、冷えきった身体を温めようと、多くの人がバーカウンターでアルコールを買い求めていました。





チケットはSold Outというだけあって、会場は後ろの方までお客さんで埋まり、みんなライブがいつ始めるのかと興奮を隠しきれない様子。オーディエンスは準備万端。さてさて、いよいよ待ちに待ったライブが始まります!

初めに出て来たのは、吉田兄弟の2人。白地に黒い渦巻き模様の入った袴姿で登場。津軽三味線の美しい音色が響き渡ると、さっきまでざわついていた会場はしだいに静寂に包まれました。ザ・日本という出立ちとサウンドがカッコイイ〜!! 演奏が進む中、激しく細かい指さばきに会場は「オー!!」とどよめき、早くも盛り上がりを見せます。1曲目の「黒田節」が終わると、割れんばかりの大喝采。吉田兄弟の2人は英語で挨拶し、2曲目の「モダン」へ。



次の曲は「END OF THE WORLD 〜世界の果てに」。健一さんのソロパートでは青白いスポットライトを、良一郎さんのパートでは赤のスポットライトを使用していて、静と動の世界観を表現しているかのようでした。





楽器1つでここまで出来るのか、と表現力の豊かさに驚愕しっぱなし! クライマックスでは、どこまでも加速し続ける高速の指さばきに2回も盛大な拍手が送られ、次の曲では演奏が始まった途端に拍手が。さすが兄弟だなぁと感心せずにはいられないほどに息の合った2人のプレイに魅了されました。「朧月夜」では、ぽろぽろと口ずさむ人がちらほら。次第に周囲に釣られて歌い出す人が増えていき、いつの間にか津軽三味線に合わせて合唱するという状態に。童謡の優しく美しいメロディーにうっとりしながら、私も懐かしい日本の風景を思い出しました。

最後の曲は、津軽三味線のすべての要素が入った曲といわれる「津軽じょんがら節」。「ハッ」というかけ声、縦横無尽に弦を押さえる細かい指使い、聞こえるか聞こえないかというレベルまでボリュームダウンし、そこから徐々にアップする技術など、全身全霊の魂のこもった演奏に、しびれ続けた15分間でした。



会場は大拍手に包まれ、MONKEY MAJIKへとバトンタッチされました。ステージ上でスタッフがセッティングをしている間には、会場後方に設置されたブースで吉田兄弟のCDを買い求める人も。少し耳をそばだててみると、カナディアンのお姉さんが「やっぱりベストかなぁ」とベスト盤を買っていました。

さてさて、ついに来ました、MONKEY MAJIKの登場です。Maynardの「トロントー!!」というかけ声に、待ってましたと言わんばかりに「オー!!」「フォー!!」と楽しそうに答えるオーディエンス。ゆったりと明るい楽曲がライブのオープニングにぴったりでした。2曲目はテレビドラマ「西遊記」のテーマソングとして知られる「Around The World」。冒頭の「Let’s kung fu!!」に「フォー!!」と盛り上がり、身体を横に動かす人がたーくさん! サビの部分では歌詞に合わせて手をくるくる回す人も。曲が終わってからも会場はざわざわしたままでオーディエンスの興奮は収まりません。



「本物のモンキーマジックです!」と日本語と英語両方での挨拶が始まると、会場は笑いに包まれました。2曲続くノリノリな曲調に自然と身体が動きます。手拍子したり、叫んだり、飛び跳ねたり、じーっと聴き入ったりとライブの楽しみ方は人それぞれ。Blaiseの「Yoshida brothers are cool, eh?」とオーディエンスに話しかけた場面では、カナダ人特有の「Eh?」が聞けてPlant兄弟がカナダ出身ということを実感することが出来ました。続いて「Wonderland」。歌詞をカナダバージョンに代えて歌うとオーディエンスは一気に盛り上がり、Blaiseの「I can’t hear you」というかけ声をきっかけに合唱がスタート! 次の曲入りをミスして「Sorry about that」と謝った場面では、会場からクスクスと小さな笑いが。アットホームないい雰囲気です。次の「fly」では、サビの部分になると大声で歌っている人がちらほら。ラストのサビでは、手拍子と合唱で盛り上がり、会場のボルテージは一気にヒートアップ!!



ここにきてちょこっとMC。Blaiseが「元気ですか?」と日本語で挨拶し始めると、すかさず兄のMaynardが英語で通訳。「応援してくれてありがとう。」とファンに向けて感謝の言葉を伝えました。次の曲は、日本赤十字社はたちの献血キャンペーンCM曲の「HERO」。曲が終わると、またもやMC。MONKEY MAJIKがトロントを訪れるのは今回で2回目。前回来た時にはみんなでCNタワーに行ったというエピソードを話してくれました。CNタワーが「怖かった」というBlaiseの発言に笑いがこぼれ、Maynardの「Toronto is awesome!!」に会場はまたまた盛り上がりをみせました。ここで続けて3曲。腕を上げてジャンプするオーディエンスによって、会場は揺れる揺れる!





Plant兄弟が観客席の近くで膝をついてギターを弾くパフォーマンスを行なうと、オーディエンスは狂ったように盛り上がりました。前列では、曲が終わるたびに投げられるピックをめぐって熾烈な争奪戦が繰り広げられていたようです。ゲット出来た方、おめでとうございます!!



「Maybe you guys know this song」と曲紹介をすると、大ヒット曲「空はまるで」がスタート。手を横にウェーブしながら曲は進み、最後はオーディエンスとの合唱で終りました。ライブは「魔法の言葉」、「HALO」、「Together」とフィナーレに向けて加速していきます。最後の曲は震災後の想いが綴られた「Headlight」。優しいメロディーが会場を温かく包みこみました。会場にいた人それぞれが震災後の日本に想いを巡らせたことと思います。曲が終わり、MONKEY MAJIKが舞台から去ると、「モンキーマジック!!」というかけ声に合わせて「チャッチャッチャチャチャ」という手拍子と足鳴らしがどこからともなく沸き起こりました。

しばらくして吉田兄弟がステージに再び上がり、彼らの三味線にのせてMONKEY MAJIKが再登場。アンコールは、MONKEY MAJIKと吉田兄弟がコラボしたノリノリな楽曲「Change」。これまでにないほど、オーディエンスはクレイジーに盛り上がり、会場も揺れまくって、最高潮の盛り上がりとなりました。







曲が終わると「Thank you, see you again」という言葉を残し、あっという間に去っていったMONKEY MAJIKと吉田兄弟。あ〜終わっちゃった〜と誰もがライブ終了にちょっぴり寂しさを感じていると、DICKが再登場してピックを配り始めるというまさかのサービスが!「めっちゃ盛り上がったねー!」とフレンドリーにオーディエンスに語りかけ、ライブ時に毎回行なっているという、2階席に向かってタオルを投げるパフォーマンスをし始めました。DICKの投げたタオルは2階席に届くも、オーディエンスはゲット出来ず失敗。「届いたでしょ?」とDICKの発言がまたもや笑いを誘い、和やかなムードのままライブは終了。



MONKEY MAJIKも吉田兄弟もオーディエンスも心から音楽を楽しんでいるようで、温かくて優しい気持ちになれるようなとーっても素敵なライブでした。正直、MONKEY MAJIKや吉田兄弟の楽曲をあまり知らなかったのですが、代表曲以外にもいい曲がたくさんあって、すぐに彼らの大ファンになっちゃいました! ライブが終わってしばらく経ちますが、今でもYouTubeでPVやライブ映像を見たり、次のライブはいつ? と検索したり、と思いっきりハマっています。次にトロントに来るのはいつかなぁ。北米ツアー、是非とも来年もやって欲しい! MONKEY MAJIKと吉田兄弟のみなさん、最高にハッピーな時間をありがとうございました!! 近いうちにまたトロントでお会いできるのを楽しみしていまーす!!



<記事:本間由香里>




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