トロント・ブルージェイズ
ヤンキース戦に行ってきました!

9月19日にトロント・ブルージェイズ対ニューヨーク・ヤンキースの試合が行なわれました。
シーズンも終盤となりワイルドカード争いが激しさを増しているこの時期。ヤンキースにはプレーオフの進出の望みが残っており負けられない一戦。
この日は、試合開始2時間ほど前にロジャースセンターに到着。フィールドに向かうと、ヤンキースの選手たちが練習をしていました。


さっそく見つけたのは素振りをするイチロー選手。フリー打撃では何本か柵越えをしていました。あまりホームランのイメージがないだけにとても驚かされました。


この日のヤンキースの先発は黒田博樹投手。チームの合同練習では現れなかった黒田選手でしたが、恐らくブルペンで練習していたのでしょう。 僕が記者席に戻って試合開始を待っていると、試合開始20分ほど前に黒田投手がフィールドに現れキャッチボールを始めました。近くで表情を見ることができなかったのが残念ですが遠くからでも集中している様子は十分に伝わってきました。


そしていよいよ7時07分、試合開始。
この日ブルージェイズの川崎選手は2番指名打者で出場。指名打者でのスタメンは今期2度目とのことです。また、イチロー選手はベンチスタートでした。

ヤンキースの先攻で始まったこの試合。1回表は三者凡退で終わりました。

1回裏、いよいよ黒田投手の出番です。一歩一歩踏みしめるようにゆっくりとマウンドへ向かっていました。
黒田選手は投球3球目、ブルージェイズ1番レイエス選手にいきなりライト前ヒットを浴びランナーを背負います。
そしてさっそく日本人対決です。川崎選手の名前がコールされるとスタンドからは大声援。日本人選手の人気があるのはうれしいですね。
注目の1回目の対決は川崎選手に軍配が上がりました。サードの頭上を越すレフト前ヒット。
黒田投手はノーアウト1、2塁のピンチでしたがその後きっちりと抑え、無失点の立ち上がりでした。


3回裏、ついに黒田投手が相手打線に捕まります。先頭のゴーズ選手にレフト前ヒットを許し、続くレイエス選手にツーベースヒットを浴び先制点を献上。そして2度目の川崎選手との対決。川崎選手はきっちりと送りバントを決めました。その後ブルージェイズは1点を追加し、この回2点をあげます。



反撃に出たいヤンキースですが、レドモンド投手の前に打線は5回まで沈黙。6回表ついにヤンキースはグランダーソン選手のホームランで1点を返します。

6回裏、徐々に持ち前の安定したピッチングを取り戻してきた黒田投手でしたがゴーズ選手に痛恨のソロホームランを浴びてしまいます。 この回を投げきり黒田投手は6回3失点で降板しました。


7回裏、黒田投手の後を引き継いだチェンバレン投手がブルージェイズの4番打者リンド選手に痛恨の3ランホームランを浴びスコアは6-1。スタンドはこの日1番の大盛り上がり。

スタジアムは声援と熱気に包まれます。



8回表、イチロー選手が代打で登場しましたが、ファーストゴロに倒れます。


9回表にヤンキースが1点返すも反撃はここまで。試合は6ー2でブルージェイズの勝利。黒田投手は6回3失点で先発投手の役割をしっかりと果たしたものの敗戦投手となってしまいました。

試合後、黒田投手は試合を振り返って「最後の6回のホームランが1番痛かったと思います。ここまでくれば、どんな形でも、4点、5点取られてもチームが勝たないといけない。今はそういう状況だと思います。いい時のイメージが僕の中にあり、チームの中にも同じようにあり、物足りない部分が僕だけじゃなくチームとしても感じていると思います」と語っていました。

3打数1安打1得点でチームの勝利に貢献した川崎選手は指名打者としての出場について「この前は人生で初めてDHの出場だったんですけど自分の体が動かなかった。今回は前回から調整方法を変え、具体的には身体を動かしたり目を動かしたりした。それが良かったと思います」と納得の表情で語っていました。
また、シーズン残り10試合となったことに対して、「僕の野球人生は残り10試合じゃないから。まだまだこれから先も続くから。10試合とか考えていないです。あと2000試合くらい出たいですよ。2000試合目に向けて明日も準備したい」と川崎選手らしい前向きなコメントを残していました。

異国の地で日本人選手が活躍しているのはとてもうれしいですね。この日は3人の日本人選手を見ることができてとても満足でした。

ここまで日本人選手に焦点をあてて書いていましたがその他にも印象に残ったシーンについて書きたいと思います。

まず、こちらは試合前のマリアノ・リベラ投手。


MLB歴代最多セーブ数を誇るヤンキースの絶対的守護神。今シーズン限りで引退を表明しています。リベラ投手がつけている背番号は42番。この番号は、黒人初のメジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンが背負っていた番号であり、1997年に全30球団で永久欠番となりましたが、その時に42番をつけていたリベラ選手には継続使用が認められ、現在は彼だけが42番を背負ってプレーを続けています。彼が最後に42番を使用した選手となります。アウェイであるロジャースセンターでも、ファンからの人気は高く、サインの問いかけに快く応えていました。


そしてこちらがアレックス・ロドリゲス選手。


過去3度アメリカン・リーグでMVPを受賞しており、言わずもがなメジャーリーグを代表する選手。しかしながら先月勃発した薬物問題で世間を騒がせているロドリゲス選手。
211試合の出場停止処分が下されましたが、異議を申し出たため、現在は、処分が確定するまでの間は試合の出場が許可されている状況です。そのことから、打席に立つ度にスタンドからは大ブーイングの嵐。スタジアムは異様な雰囲気に包まれていました。


観客の中にはアスタリスクのマークを掲げている人の姿も見られました。(※MLBの記録において、薬物使用疑惑などのある選手の名前にはアスタリスクが印字される)果たしてアレックス・ロドリゲス選手は今後どうなるのでしょうか。今シーズンのオフに何かしらの動きがあるかもしれませんね。


最後に・・・ヤンキースのこの背番号に見覚えはありませんか?


そうです。昨シーズンで引退し、今年国民栄誉賞を受賞した松井秀喜さんがヤンキース時代につけていた番号です。
現在はオーバーベイ選手がつけていますが、この番号を見たときにふと思い出して胸が熱くなりました。


先週末でトロント・ブルージェイズの今シーズンの日程が全て終わってしまいましたね。シーズン初めは首位争いに食い込めるか?と期待の高かったブルージェイズですが、なんとも惜しい結果となってしまいました。来年の活躍に期待しましょう!

〈記事:守屋広輝〉