何かとストレスが溜まりがちな季節の変わり目
心身のバランスを整えるヨガを始めてみませんか?
健やかな心と体を手に入れる!
(2012年11月2日記事)

4000年も前に、インドで生まれたヨガ。東洋の英知とも言われるヨガは世界中で大人気ですが、「ヨガ」とはポーズをとってストレッチをするだけのものではありません…そんなお話を、トロント在住のプロダンサーでヨガインストラクターの宮本博さんが聞かせてくれました。

「僕も、肉体を鍛えるためにヨガを始めたんです。でも、ヨガにはいろいろな意味があるんですよ。例えば、『one-ness』という意味があります。心と身体を一つにすることですね。呼吸と一つになって行なうアサーナ(姿勢・肉体の鍛錬)は、『体を聞き、話し、また聞く』という地道な作業。この練習を行なうことで心を静かにさせ、すっきりとした平和な感覚に到達する(もしくは到達しようとする)ことを目指しています。それがないと、ヨガは単なる運動になってしまうかもしれませんね」

アサーナのポーズは基本的に7つ。前に倒す、後ろに反らす、横に倒す、バランスをとる、逆さになる、ヒネる、そして、何もしないポーズ。この何もしないポーズが静かに呼吸をしながら自分の体の声を聞き、瞑想するということで、実は一番大事なんだそうです

「逆さになるポーズは、首の骨をグキッとやっちゃうと危ないですからここでは外しましょう。息の吸・吐は基本鼻から、お腹と肺の両方を使います。どのポーズも30秒から1分間、難しい場合は最低10秒間その体勢をゆったりとした呼吸を続けながらキープしましょう。無理をしないことが大切です。自分の呼吸を感じながらポーズをとり、呼吸が速くなったな、止まってるなと思ったら緩めること。体が無理をしてるっていうことですからね。また、勢いをつけたりバウンスさせないこと。では、さっそく順番に見ていきましょう」。

キャット&カウのポーズまずは準備体操

1.

「テーブルフラット」のポーズから「キャット」と「カウ」のポーズへ移行します。手は肩幅に開いて付きます。足は骨盤の真下90度のアングルに膝がくるように…。足幅は、両膝の間にゲンコツ2つが入るくらい開くとちょうど良い開きになります。

2.

「キャット」のポーズは息を吐きながら背中を丸めます。ポーズを取っている間も呼吸は普通にしましょう。

3.

4.

「キャット」から息を吸いながら「テーブルフラット」に戻り、そのまま背中を反らします。これが「カウ(牛)」のポーズです。



ヘッド・トゥ・ニーのポーズ前屈の要領で身体を前に倒すポーズです

1.

最初に右足からはじめます。息を吸いながら背中をまっすぐにすると共に両腕を挙げます。

2.

なるべく背中を真っ直ぐにしたまま、息を吐きながら挙げた両手で足先に手を伸ばすように前屈をします。ゆったりとした呼吸を続けながらしばらくこのポーズを取り、息を吸いながら上体を真っ直ぐに戻したら左足も同じように前屈します。

3.

体が固いからできない~と言う人は、膝の下にクッションを入れた上でタオルなどを足に掛けてサポートをしましょう。



スフィンクスとシールのポーズ次は、後ろに反らせるポーズです

1.

手を胸の横について、うつ伏せになります。足は自然に開いて…

2.

手をゆっくりと前にずらしてひじを付いた状態でキープします。これが「スフィンクス」のポーズ。顔は前を見たままですよ。

3.

余裕がある人は「スフィンクス」のポーズから「シール(アザラシ)」のポーズへ移行してみましょう。息を吸いながらひじを伸ばします。骨盤が床から浮き上がらないように気をつけて!戻る時は息を吐きながら…。 



ゲートのポーズ身体を後ろに反らせたあとは、横に倒してみましょう

1.

ヨガマットなどを敷いて膝立ちになりましょう。この時、腰が引けてしまわないように。足はなるべく体の中心で揃えます。

2.

膝立ちの状態から右足を真横に伸ばしましょう。そして、息を吸いながら左手を挙げます。

3.

左手を挙げたままゆっくりと体を右に倒します。右手で膝を押さないように!“伸びる”という意識を持って、息を吐きながら倒します。息を吸いながら膝立ちの状態に戻り、今度は左側です。



バランスのポーズ今度は手と足のバランスをうまく取るポーズです

1.

準備体操の時にやった「テーブルフラット」のポーズを取ります。

2.

ゆっくりと右手、左足を床と水平になるように上げましょう。顔はやはり前を向いたままです。

3.

余裕のある人はアレンジをしましょう。いろいろなアレンジがありますが、ここでは、右手で足首を掴んでみました。



ツイストのポーズいよいよ終盤、座ったまま身体をヒネるポーズです

1.

背中と腰を伸ばしてあぐらをかきます。腰がまるまってしまう方は、電話帳などを置いて、端っこに座ると腰がスッと伸びますよ。

2.

息をすいながら、両手を肩と水平にあげましょう。

3.

息を吐きながら右手を後ろの床に付けるように身体をヒネり、左手は右膝に添えます。このポーズも反対側にツイストしてワンセットです。



コープスのポーズ最後は瞑想です

ひと通りのポーズを終えたら瞑想をしましょう。「コープス(死体)」のポーズをとって心を落ちつけましょう。手のひらを上に向けて横たわります。呼吸を意識して瞑想し、何も考えない状態を作ります。決して寝ているわけではありませんよ!



Model: Masumi


宮本博

お話は宮本博さんに伺いました

カナダに移住後、モダンダンスに取り組む一方で心と体の繋がりへの興味と必要性からハタヨガクラスへ。96年、クリパルボディワークのサーティフィケート取得。2011年にタイのヨガといわれるルーシーダットンを始める。トロントでは各日系機関やHIV保有者のリトリートでのワークショップなど、個人・グループレッスンを行なっている。alapadmayoga.wordpress.com