歴史と文化の香り漂う学園都市
Boston
ボストン(2011年09月02日記事)

Boston, USA

ボストンと聞いて浮かぶ言葉は何だろうか? アメリカ建国の契機となったボストン茶会事件、浮世絵など数多くの日本美術を有するボストン美術館、小澤征爾氏とゆかりの深いボストン交響楽団、或いは、歴代の大統領やノーベル賞受賞者を数多く排出しているハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)などが挙がるのではないだろうか。ボストンには歴史と文化をイメージする事物が多い。そんなアカデミックな香りに満ち溢れた街、ボストンの秋は紅葉の美しさでも有名であり、訪れるならばこれからの季節がベストシーズンと言えるだろう。ボストンの街はコンパクトにまとまり、かつ、バスや地下鉄が充実している。レンタカーなどを借りずとも観光が可能で、ツーリストに優しい街と言えるだろう。街の歴史は古く、地下鉄はアメリカ最古のもの。実際、古い街らしくダウンタウンは道幅も狭く、石畳やレンガを基調とした街並みは歴史を感じさせると共に、どこかヨーロッパの香りが漂う。そして、アメリカ独立戦争の契機となったボストン虐殺事件の跡地や旧州議事堂、バンカーヒル記念塔など、ボストンにはアメリカ史を語る上で外せない史跡が数多く存在する。これらを効率良く巡りたいツーリストには、フリーダムトレイルと呼ばれるルートがお勧めだ。これは約4キロに亘って道路に描かれている赤い線のことで、ここを辿れば独立戦争の時代にゆかりがある史跡16か所を短時間で巡ることが出来るのだ。トレイルを辿って、往時の名残を残すそれぞれの場所で、独立当時のアメリカに思いを馳せてみてはいかがだろうか。次に、ボストンにあってアメリカを代表する美術館と楽団をそれぞれご紹介しよう。先ず美術館では、50万点もの所蔵品を有し、中でもモネやルノアールなどの印象派による作品が充実しているボストン美術館が挙げられる。この美術館では、昨年、北・中南米の美術に焦点を当てたアメリカ州芸 術ウィングが増築されたばかり。また、浮世絵や刀剣などの日美術品においても、その質と量ともに、日本国外では傑出しているだけでなく、敷地内には日本庭園も併設されている。そして、楽団ではアメリカ5大オーケストラに数えられ、実力は世界でもトップクラスとの誉れ高いボストン交響楽団である。指揮者として小澤征爾氏が在籍していたことでも有名なこの楽団は、9月末から5月までが演奏シーズンとなる。また、完成から110年を経た本拠地シンフォニーホールは、懐古的なレンガ造りの建物でコンサート前の気持ちを高めるにも一役買ってくれる。その外観だけでなく、同ホールは音響も当然であるが素晴らしい。芸術の似合うクラシックな街、ボストンでアートの神髄に触れる楽しみの機会を持ってみてはいかがだろう。川沿いで紅葉を楽しむボストンのあるニューイングランド地方は、昼夜の寒暖差が激しいことから、紅葉が美しいことでも知られている。郊外まで足を延ばせば、至る所で見事な紅葉を楽しむことが可能であるが、ボストン市内でも十分に紅葉を堪能することが出来る。特に、中心部を流れるチャールズ側沿いはアクセスも良くお勧め。穏やかな日差しが射す秋のボストン。川沿いのベンチに座り、ジョギングをする人や川面でレガッタを楽しむ人たちを横目に、読書や物思 いに耽るのもいいだろう。特に日が傾いた夕暮れ時は、眩い西日が紅葉の色付きをより一層、鮮やかに見せてくれる。秋はボストンを訪れたツーリストをさらに楽しませてくれる季節だろう。

〈文/児玉 清隆〉

写真提供:www.bostonusa.com



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