ワイルド・ウエスタンな カウボーイシティ
Calgary
Alberta(2016年1月22日記事)

Alberta

Courtesy of Tourism Calgary

ワイルド・ウエスタンなカウボーイシティ

東のカナダ平原、西のカナディアン・ロッキー山脈に挟まれたカルガリーは、アルバータ州最大の都市。1940年代には近郊に油田が発見されたことで経済的に発展し、都市開発が飛躍的に進んだ。ウィンタースポーツと観光業が盛んで、都会の遊びもアウトドアもほどよく楽しめる手ごろな街だ。市内はカルガリー・トランジットの電車やバスが網羅しており、移動には困らない。

1867年のカナダ建国を機に、大陸を横断する鉄道の建設が国策として進められ、カナディアンパシフィック鉄道がカルガリーまで開通したのは1880年代初め。その後、続々と入植した開拓移民にカウボーイが多かったことから、カルガリーはカウボーイの街として栄えた。今でも街のいたるところでカウボーイのモチーフを見かけることができ、夏には、100年以上の歴史を持ち「地上最大のアウトドアショー」と呼ばれるカルガリー・スタンピードというカウボーイのお祭りが開催され、ロデオや幌馬車レースを楽しむことができる。

© Calgary Zoo

Courtesy of Tourism Calgary

秋にはクラフトビール・フェスティバルが開催されるほど、ビールの街としても有名なカルガリー。多くのブルワリーがあり、柑橘類やベリー類を使ったものなど、ここでしか飲めない地ビールがたくさん。ダウンタウンにはいくつもビアバーがあり、徒歩でパブ巡りを楽しめる。どの店も多数のビールを取り扱っており、中には100を超える種類をそろえる店もある。

© WinSport

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オンタリオ州の LCBO のように、カナダのほとんどの州では酒類流通を州の公社が一元管理しているため、酒類販売は制度上の制約が多く、自由競争体制にない。だが1993年に小売部門を完全民営化したアルバータ州では、基準を満たした業者なら酒類の小売が可能なため、ほかの州とは、酒類を扱う店舗数にしても取り扱う銘柄数にしても段違いなのだ。

食べ物に関しても、カルガリーでは豊かな土壌の恵みを受けた、質の高い農作物や畜産物が生産されている。地元で生産された食材にこだわった創作料理を楽しめるレストランが増えており、夏にはレストラン巡りをするフード・ツアーが組まれるほど。また、特産である柔らかな赤身のアルバータ牛は旨みたっぷりかつヘルシーなことで有名で、ステーキだけでなくビーフバーガーもおすすめの一品。このアルバータ牛にちなんで、カルガリーはカウ・タウン(牛の町)とも呼ばれている。

気分はオリンピック選手? 公式コースでボブスレー

© WinSport

さて、カルガリーといえば、1988年にカナダで初めて冬季オリンピックが開催された地でもある。カルガリーの北西にはそのメイン会場である、リュージュやジャンプなどの舞台となった場所があり、現在ではオリンピック公園として整備されている。高さ90mのジャンプ台が目印の公園は、リュージュ、クロスカントリー、スキージャンプ、滑降、スノーボードなどなどの設備を備え、トップアスリートの練習拠点となっている。もちろん一般にも開放されており、スキーやスノーボードのほかに、なんと公式コースでボブスレーやリュージュを体験することができる。

ロケットのようなソリに乗ってコースを滑るボブスレーは、「氷上のF1」と呼ばれるスポーツで、最速で時速100キロ以上、最大で4Gの重力がかかる。また、氷上すれすれを滑走するリュージュは、ハンドルもブレーキもないソリを最速時速60キロでかっとばすスリリングな競技。どちらも、初心者であっても講習を受けて乗ることができるので、ぜひ体験をおすすめしたい。

© WinSport

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稀少な動物に会える巨大な動物園

© Calgary Zoo

また、ダウンタウンの東側、ボウ川のほとりには地元の人にも観光客にも人気のスポット、カルガリー動物園がある。東京ドーム約8個分にもなる敷地内には、カナダ、アフリカ、南アメリカ、ユーラシアなど地域ごとに飼育スペースが分けられており、1,000頭近い動物が飼育されている。2012年に新しくオープンしたペンギン館では、ジェンツーペンギン、オウサマペンギン、フンボルトペンギン、そしてイワトビペンギンの4種を見ることができる。多くの絶滅危惧動物も飼育されており、同動物園は種の多様性を守るための啓蒙の役割も積極的に担っている。

ピクチャレスクなロッキー山脈に沈む夕陽

Courtesy of Tourism Calgary

ダウンタウンの中心には、街のシンボルたる高さ191メートルのカルガリータワーがそびえたつ。カナディアン・ロッキーに沈む夕陽がとりわけ美しいと評判だ。そのすぐ近くにあるのがカナダ西部最大の博物館、グレンボウ博物館。4階建ての建物には、カナダとアジア美術、ファーストネーションの歴史、鉱物などのテーマ別コレクションなどが所せましと展示されている。3階にはアルバータ州史の展示もあり、カナダ騎馬警察隊(現在のRCMP)の駐屯地となり、鉄道の開通から、ラム酒の製造・密売、油田の開発などで発展した、アルバータ州のワイルドな歴史が学べる。100万点を超える工芸品が所蔵されており、バックヤード・ツアーも定期的に開催されている。知的好奇心を満たしてくれるスポットだ。

Courtesy of Tourism Calgary

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ワイルドで多様性に満ちた懐の深いカルガリーで、グルメもアクティビティも楽しもう。



Info
カルガリー観光局公式サイト
www.visitcalgary.com

カナダ・オリンピック公園公式サイト
www.winsport.ca

カルガリー動物園公式サイト
www.calgaryzoo.com

グレンボウ博物館公式サイト
www.glenbow.org




 
 

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