海賊達のトロピカル・パラダイス
Commonwealth of The Bahamas
バハマ(2015年2月6日記事)

Commonwealth of The Bahamas

北大西洋に浮ぶ西インド諸島バハマは、カナダから訪れるバカンス客も多いサンゴ礁の島々。凍てついた日常の彼方にトリップするには、トロントから約3時間の空の旅で首都ナッソーへ。タラップを降りれば、サンサンとかがやく太陽と透き通った青い海がゆったり迎えてくれる。

海賊共和国の最後の砦、ナッソー

ナッソーがあるニュープロビデンス島は、その昔多くの海賊が住む島だった。カリブ海は海賊共和国と呼ばれ17世紀後半から最盛期を迎えるが、1718年に悪名高い”黒ひげ“ことエドワード・ティーチが初代バハマ総督のウッズ・ロジャーズに追われ、死闘の末に敗北。海賊共和国を率いていた黒ひげの死後、海賊達は最後の逃避港だったナッソーからも追放され、激しい抑圧の末に衰退していった。


クルーズ船の発着する港からほど近い博物館「パイレーツ・オブ・ナッソー」は、海賊達の歴史と生活を再現していた小さな博物館。体験型ミュージアムなので、楽しみながら海賊の黄金時代を知ることができる。この近くには淡いピンク色が印象的なガバメントハウスや国会議事堂、上院などが集まるパーリャメントスクエアがある。イギリス植民地時代の面影を感じさせるネオクラシカル様式とバハマの建築様式が融合した、威風堂々とした建物群だ。


ダウンタウンを歩いていると、時折このようなコンク貝の内側を思わせるピンク色の建物に遭遇するが、それはコンク貝がバハマのシンボルで誰からも愛される存在だから。この大きな巻き貝が家の門の上に並べられていたり、インテリアとして飾られていたり…。さらにバハマ料理にも欠かせない存在で、クラムチャウダーのようなスープに、あるいは揚げたこ焼きのようなフライにと幅広い料理法がある中、一番よく食べられるのがコンクサラダ。細かく刻んだコンク貝、トマト、玉ねぎなどをマリネしてオレンジやレモンを絞り、各種唐辛子を混ぜた爽やかかつスパイシーなサラダだ。店によっては激辛に味付けされて出てくることもあり、そんな時は歯ごたえある貝肉を噛み締めながら、バハマ料理の特徴である辛さを実感できるだろう。

コンク貝は真珠貝のように、内部で珠を作ることがある。真珠は養殖されているがコンクパールは自然が生み出す稀なもので、その数はコンク貝1000個に一粒とも1万個に一粒ともいわれる。その美しくやわらかなピンク色を見ていると、「バハマの宝石」と呼ばれるのにも納得してしまう。

そして今、動物達のパラダイス

バハマの国章にはフラミンゴが描かれているが、国鳥であるベニイロフラミンゴの主な棲息地は、5万羽が住むバハマ最南端のグレート・イナグア島。イナグア国立公園で、群れをなし鮮やかな朱色の羽を広げる姿を観察できる。国で保護されているフラミンゴの数は順調に増えており、ナッソーのアルダスタ・ガーデン、ズー&保護センターを訪れれば、マーチをしてみせるフラミンゴ達とも会えるのだ。動物との触れあいは、ニュープロビデンス島から日帰りツアーで行けるエグズーマ諸島でも豊富。浜辺で出迎えてくれる無数のイグアナ達は、餌のブドウをちょうだいと一斉に寄ってくる。ミニ恐竜のような彼らがぞろぞろ近づいてくるのは少々シュール。でもその人懐こさとユーモラスな姿に、心を鷲掴みにされてしまうに違いない。



Info
●バハマ観光省公式サイト
www.bahamas.com