北欧の都はクリスマスの準備中
Copenhagen
(2016年11月4日記事)

Denmark

北欧の都はクリスマスの準備中

デンマークの首都、コペンハーゲンは北欧最大級の都市。北欧といえば近年は、デンマークのお隣、スウェーデン発祥のインテリアショップとして有名なIKEAに代表されるような、北欧スタイルが有名。例えばナチュラルトーンの空間づくり、洗練されたデザインの家具、特徴的な色のファブリックなどなど、暗く長い冬でも明るく過ごすための心遣いから生まれたスタイルだ。コペンハーゲンでも随所で見られるこうした北欧スタイルの街並みに加え、これからはクリスマスに向けて、街が美しく飾られて輝きを増す。コペンハーゲンは北緯55度と、北緯43度のトロントと比べてずっと北。にもかかわらず、海に囲まれていることからメキシコ湾流の影響で、一番寒い1月、2月でも、平均最低気温は氷点下をわずかに下回る程度。つまりトロントニアンならへっちゃらな寒さということ。スタイリッシュかつキュートな街をゆっくりまわるコペンハーゲンの旅にゴー!


広々とした石畳、印象的な建築デザイン、水辺の解放感と、訪れる者を楽しませてくれるコペンハーゲン。しかもダウンタウンには主要な観光スポットの多くが集まっており、徒歩でも十分まわれる距離なのがうれしい。まずはダウンタウン東側、埠頭沿いのニューハウンから。黄色、水色、テラコッタ、緑…。立ち並ぶカラフルな家屋と、その前に停泊するいくつもの船が、ここにしかない景観を作り上げている。18世紀に建てられたこれらの家屋は、現在では多くがレストランやカフェとして利用されている。何かつまみたいと思ったら、デンマークのランチの定番、スモーブローをどうぞ。さまざまな種類のパンと、こだわりの具材、トッピングを組み合わせた一口サイズのオープンサンドだ。それにデンマークのスイーツといえばデニッシュ。酪農が盛んなので、良質なバターをふんだんに使ったサクサクの生地に、チョコやナッツ、カスタードのクリームを乗せたデニッシュが数百円程度で販売されている。コペンハーゲンの運河近くにあるニューハウンは、芸術家や作家が多く住んでいた地区で、デンマークを代表する童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンが長年住居を構えたことでも有名。彼が住んだ赤い家には、今もそれを示すプレートが輝いている。 運河沿いの見どころはほかに、コペンハーゲンにおけるモダン建築の代表的な建物である王立図書館やオペラハウス、それにアンデルセンの童話「人魚姫」をモデルに作られた人魚姫のブロンズ像などがある。像のサイズは約1メートル25センチと、思いのほか小さく慎ましやかで、そのさまは密かに「世界三大がっかり名所」の1つに数えられるほど。だが少し憂いのある雰囲気が「人魚姫」にぴったりの可憐さで、せっかく来たからにはやはり見ておきたいものだ。

マーケットをのぞいて贈りものを探す

ところで、ドイツを中心としたヨーロッパ各国では、毎年多くのクリスマスマーケットが11月半ばごろから開催される。国の南側でドイツと接するコペンハーゲンも例外ではなく、各地でマーケットが開かれ、たくさんの露店が集まりクリスマスの準備にいそしむ人々が行きかう。さまざまな雑貨のほか、暖かいニットや革製品などの防寒グッズ、それにチーズやチョコレートを取り扱う店も多い。1843年に開園された、現存する世界最古のテーマパークであるチボリ公園のクリスマスマーケットは、11月19日から12月末までの金曜日と土曜日に開催される。建物もクリスマスツリーもメリーゴーラウンドもキラキラ輝いて幻想的な雰囲気だ。11月11日からは、ニューハウンのクリスマスマーケットもオープン。そして注目は、11月27日のみ開催される、デンマーク王立芸術アカデミーによるクリスマスマーケット。デンマークを代表する芸術学校である同アカデミーの生徒たちが作成した宝飾品や雑貨、バッグなど多くのものが販売されるので、気に入る逸品に巡り合えそう。


こうしたマーケットでは、冷えた体を温めるホットワインのスタンドがある。赤ワインに、オレンジピールやシナモン、ナッツ、レーズン、クローブなどの香辛料と砂糖を加えて温めた「グロッグ」は、北欧のクリスマスに欠かせない飲み物だ。それにビールをたくさん飲むデンマークでは、毎年11月の第1金曜日、23時59分に解禁されるクリスマスビールも名物。デンマークに本社を置くツボルグやカールスブルグなどの大手メーカーだけでなく、近年では地元ブルワリーの多くも特製のクリスマスビールを生産するので、飲み比べが楽しみ。

3つの王宮を巡ってたどるデンマークの歴史

コペンハーゲンには、近代建築やスタイリッシュなデザイナーショップがあちこちに建つ一方で、歴史的建造物も数多く保存されている。ダウンタウンにあるローゼンボー城、アマリエンボー宮殿、クリスチャンボー城の3つは、それぞれに異なる建築様式で、中世ヨーロッパの雰囲気を感じられる名所。どれもがかつて、あるいは現在の王宮だ。ローゼンボー城は、現在は王室コレクションの展示がされており、地下にあるデンマーク国王の宝冠は必見。デンマーク・ロココ様式を代表するアマリエンボー宮殿は、デンマーク王室の冬の居住地として使用されている宮殿。毎日正午になると衛兵たちによる交代式が行なわれることから、コペンハーゲンの見所の1つとなっている。欧州最古の王室であるデンマーク王室の歴史に触れられる。

Info
コペンハーゲン観光局
www.visitcopenhagen.com

チボリ公園
www.tivoligardens.com



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