世界有数のエンターテインメント・シティ
Las Vegas
U.S.A.(2016年2月5日記事)

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©Las Vegas News Bureau

世界有数のエンターテインメント・シティ

年間4,000万人前後の観光客が訪れる人気観光都市、ラスベガス。砂漠の多いネバダ州にあって、巨大ホテルやアミューズメント施設が並び立つきらびやかなこの都市は、さしずめ魅惑のオアシスといったところ。ストリップの愛称で親しまれる、市の中央に位置するラスベガス大通り沿いの地区が観光の中心であり、ホテル、モール、レストランなどなど、ラスベガスのほぼすべてがこの全長約8キロにつまっている。

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ラスベガスといえば、その代名詞となるのはカジノ。しかし近年では、カジノに行かない人でも楽しめるショーやアトラクションが知名度を上げている。無料のショーの中で有名なのは、ラスベガス大通りとフラミンゴ通りの角にあるベラージオホテルの噴水ショー。巨大な人口湖で、音楽とライティングをバックに、1,000基を超える噴水装置を駆使した芸術的なショーだ。昼間から深夜まで、日に何回も行なわれるので、大きなショーにしては混雑も少なく楽しめる。また、ザ・ミラージュのホテル前庭では、約4分のボルケーノショーが行なわれている。池の中の火山が大噴火する瞬間はかなりの迫力。さらにラスベガス大通りを北に進むと見えるのはホテル、サーカス・サーカス。カジノフロア内ステージで、世界中から集まった曲芸師たちがそれぞれに空中ブランコや高速ジャグリング、アクロバットなどの技を披露してくれる。ほかにもシーザーズパレス、ウィンホテルなど、大きなホテルは軒並み無料で観覧できるショーを開催しているので、気軽に足を運べる。

© Calgary Zoo

有料のイベントならばよりいっそう多彩。大物ミュージシャンのライブに、カナダが誇るシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスや、1試合で何億ドルものファイトマネーが動くボクシングのタイトルマッチなどなど、連日連夜、街のいたるところで何かしらのイベントが繰り広げられる。

もちろんカジノも健在だ。ストリップ地区のカジノ収益は年間60億ドルを超えるほどで、同地区のホテルのほとんどにカジノが併設され、24時間営業している。しかもそのどれもがホテルの1階にあり、どこへ行くにも必然的に通る仕組み。カジノのにぎわいに誘われて、あれもこれもと遊んでしまいそう。だれでも簡単に楽しめるスロットマシンは不動の人気ぶりだが、近年ではポーカー人気が再燃しているという。ラスベガスでは、プロのポーカー・トーナメントや有名人によるポーカー対決のテレビ放送などもおなじみ。そしてカジノ初心者や、「もっと強くなりたい!」という人のために、多くのカジノでは常時、クラップス、各種ポーカー、ルーレット、ブラックジャックなど、一般的なテーブルゲームを中心に無料のカジノ・レッスンを提供している。ただしカジノで遊べるのは21歳からなのでご注意を。また、賞金の受け取りなどで年齢確認が必要になる場面も多く、カジノでは必ずパスポートなどのIDを携帯したい。カジノでの写真撮影やゲーム中の電話は禁止されているので、マナーを守って楽しもう。

宝石のような輝きを放つ夜景

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ラスベガスのホテルにはカジノとともにショッピングモールを併設しているものが多く、ショッピングの面でも充実。ローマの街並みをイメージしたフォーラム・ショップス、ヴェネツィアの街を再現したグランド・キャナル・ショップスなど、訪れるだけでも楽しめるモールがたくさんある。また、ストリップ近郊にある3つのアウトレットも、多くの旅行客を魅了している。

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一方、夜景を見るならラスベガス1の高さを誇る約350メートルのストラトスフィア・タワーだ。展望台からは、きらびやかなラスベガスが一望できる。しかも同タワーの最上部分には、フリーフォール型のビッグショット、ブランコ型のインサニティ、シーソー型のエクスクリームという3つの絶叫マシーンがあり、高いところと絶叫マシーンが好きな人には絶対おすすめのアトラクション。

充実のショーやアトラクション

さて、約190年前にスペインの探検家が砂漠でオアシスを発見し、スペイン語で「草原」を意味する「ラス・ベガス」という名前をつけたのがこの都市のすべての始まり。町はたった数十の人口から出発し、その後のカリフォルニアでのゴールドラッシュの影響で定住者が増加。鉄道の開通、ダムの建設による電力と水の供給、それにゴールドラッシュ後の大恐慌によって、税収確保のためにネバダ州で賭博が合法化されたことが重なり、一大カジノタウンへと歩みを進めた。

エンターテインメント・シティとしての繁栄の祖を築いたのは、1940年代に初めて大レジャーホテル「フラミンゴ」を建設したマフィア、ベンジャミン・シーゲル。彼が建てたこの贅を尽くしたホテルは現在のラスベガスホテルの先駆けとなり、以降この街は30年近くマフィアとともに発展を続ける。

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このようなマフィアの歴史を詳しく知ることができるのが、2012月にオープンした国立法執行・組織犯罪博物館(モブ・ミュージアム)だ。同博物館は、ラスベガス大通りをダウンタウンまで進んだところにある。マフィアが使用した武器などの物品、殺し屋による襲撃の現場写真、FBI が盗聴したマフィアの殺人計画の会話音声など歴史のダークサイドの証拠となる展示がそろっている。グロテスクな写真もあるので注意が必要だが、なかなか興味深い博物館であることは間違いない。その後、1960年代後半には「地球の富の半分を持つ男」とまで言われた大富豪ハワード・ヒューズが60兆円もの資産を投じて次々とホテルを買収。マフィアを経営から撤退させ、クリーンなカジノタウンにつくり変えたとされている。このようにヒューズが地ならしをしたラスベガスに現代の新風を送り込み、誰もが楽しめる究極のリゾートを完成させたのが、ヒューズの後継者であり「ミスター・ラスベガス」として知られるスティーブ・ウィン氏だ。90年代のラスベガスの大躍進は彼によってもたらされた。

© The Mob Museum, Photographer:Jim Decker

© The Mob Museum, Photographer:Jeff Green

冒頭で紹介した無料のショーを始めたのは、実はこのウィン氏。ほかにもさまざまに趣向を凝らし、カジノ目的でない人も楽しめる、現在のラスベガスのスタイルを作り上げた。ザ・ミラージュ、べラージオ、ウィン・ラスベガスなどのホテルも彼が建設したものということを考えると、同氏の影響の強さが推し量れる。ちなみに大通りを挟んだウィン・ラスベガスの向かいには、何かと話題のドナルド・トランプ氏がオーナーを務めるトランプ・インターナショナル・ホテル・ラスベガスがそびえ立っていることもここに添えておこう。

エネルギー溢れるラスベガスには非日常を演出する魅力的なスポットがいっぱいで、全ての瞬間が最高に楽しいことを約束する。



Info
ラスベガス観光局公式サイト
www.lasvegas.com

The Mob Museum公式サイト
themobmuseum.org




 
 

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