リマのミラフローレス地区で感じるペルーの今
Miraflores District, Lima, Peru
(2018年3月9日記事)

Peru

 

今回はトロントから直行便も出ているペルーの首都、リマを紹介しよう。
ペルーと言えば、マチュピチュ遺跡を想像する人も多いだろう。もしくは、アルパカやナスカの地上絵、アルベルト・フジモリ元大統領か。そんなペルーに初めて行ったのは2003年。当時バックパッカー旅行者だった私は、ブラジルのベレンからアマゾン川を下ってペルーに入ろうと試みた。お金は無いけど自由度は満載、ハンモックをさげて陣地を確保しながら船で旅するスタイル。体調を崩し、5日後にはブラジルのマナウスで船を降りて旅程を変えたので、アマゾンからのペルー入国はできなかったものの、自分の目でどうしても見てみたかったマチュピチュ遺跡へ到着。足元を雲が通過し、下界に広がるミステリアスな遺跡を望んだとき、生まれて初めて心から「美しい」と口に出した。それくらい大きな衝撃が走った光景だった。ブラジルからボリビア、そしてペルーを駆け回った3か月間のバックパッカー旅行。アマゾンやアンデスの先住民の暮らしを垣間見ることができ、スピリチュアルな気持ちが強まったのを覚えている。






高層ビルの上空をハングライダーで飛行

ひょんなことから去年、ジャマイカ人アーティストのツアーマネージャーという肩書きで再びペルーに行くことになった。
今回の行き先は、首都のリマだ。降り立ったリマの空港は、昔の記憶よりも数十倍垢抜けて輝いて見え、前回来た時には通過することさえなかったアッパーなエリア、リマ市内のミラフローレス地区に滞在ということで、15年前とはひと味もふた味も違う、2度目のペルーの旅となった。
ミラフローレス地区は海沿いの繁華街で、高層ビル、洒落たブティック、バー、レストランが立ち並ぶ。最近は、数々の有名シェフがレストランをオープンし、予約が取りにくいお店もたくさんあり、中には前もってネットで予約を取らないと入れない超人気の日本食レストランも存在している。さらに、ミラフローレス地区は無料のWi-Fiを使用できる場所が多く、夜も警察が街にたくさん出ていてとにかく安全だ。カジノが併設されたホテルが立ち並び、そこを携帯をいじりながら歩く白人、夜11時を過ぎているのに街を歩く人々。リマでは東京にいるような安心感でいっぱいだった(私が住んでいるジャマイカだったら、携帯をいじりながら歩いていたらすぐに取られるし、夜に出歩くだなんて滅相もない)。昼間、アモール公園まで行くと、いちゃついてる恋人の像の周りを飛ぶハングライダーの群れを発見した。発着地でもある公園は芝生がきれいに整備され、ガウディ風のタイルと曲線のモニュメントが美しく、おしゃれなカフェも点在している。
早速その場でハングライダーの交渉すると、85ドル払えばすぐに飛べて、約20分の飛行時間に映像も撮ってくれるという。これが最高で、高層ビルの上空をふらりと飛びながら、オフィスワークをしてる人やベランダで水をあげてる人など現地の生活が垣間見ることができ、眼下に広がる太平洋には圧巻。前回の旅では感じることが無かった、「ペルーの今」を感じることができ、それはまた美しいものだった。






昔ながらの雰囲気を味わえる市民の市場

どれだけ街が近代化しても、変わらない場所もある。1939年からあるメルカド(市場)、スルキージョは昔ながらの地元の雰囲気を感じることができるだろう。マンゴー、バナナなど定番の南国の果物に加え、初めて見るほおずきのような形の果物、豊富なハーブ、ナッツに出会える。食器や鍋などの雑貨を見るのも楽しく、太平洋に面するペルーならではの魚介類も。そして、地元の市民が必ず通う、おいしいセビーチェ屋やサンドイッチ屋も健在。昔から変わらない「おかえりなさい」と「ただいま」の関係ができていて、「あぁ、帰ってきたな」と安心させてくれる場所。そこに行き交う人々の美しい笑顔、日常の何気ない会話の数々は、きっと何年経っても変わらないだろう。




Biography

岡本まい
1976年生まれ横浜出身、通称オカマイ。ライター、コーディネーター、ジャマイカでのガイドを行なう。『危ない世界の歩き方』『まずは行動する人がうまくいく』著者。
instagram: okamai_ja

 

Miraflores District, Lima, Peru