冬が似合う大都会
New York City
U.S.A.(2015年12月4日記事)

U.S.A.

©Countdown Entertainment, LLC
ニューヨーク、そこは摩天楼がそびえるアメリカの経済、文化、ファッション、芸術、メディアの中心地。言わずと知れた最先端の土地は、観光のベストスポットでもある。今回は年越しのイベントを中心に、冬のニューヨークの楽しみを紹介したい。
Courtesy of Tishman Speyer/Barlow

新年を待つ瞬間を共にタイムズ・スクエアで

©Amy Hart for Times Square Alliance

マンハッタンの多くのレストラン、カフェ、クラブがニューイヤーズイブのパーティで盛り上がるが、ニューヨークの年越しイベントといえば、やはりタイムズ・スクエアで行なわれるボールドロップが有名。大晦日の夜11時59分から0時にかけて、タイムズ・スクエアにたつ細長いワン・タイムズスクエア・ビルの頂上に設置された大きなボールがゆっくりとポールをつたい降りる。それを皆で見つめながら、新年へのカウントダウンをするイベントだ。当日は朝からさまざまなイベントが周辺で開催され、これらを見ようと、タイムズ・スクエアには毎年約100万人がつめかける。世界中では10億人以上がその中継を見るというから、まさに世界最大級のカウントダウンイベント。

会場は先着順なので、朝早くから人々が列をなす。午前中には、日本時間の年明けに合わせたジャパンカウントダウンも開催される。日本からの観光客や地元の日本人が集まり、にぎやかに日本の新年を祝う様子は、ニューヨークで見るとことさら嬉しく感じられる。特等席は、タイムズ・スクエアの東芝ビジョンが見やすいブロードウェー、そして7番街の43丁目から50丁目あたり。午後3時ごろから警察による交通規制が始まり、この付近はこの時点で埋まっていくので、特等席を取るなら10時間前後は並ぶつもりで! また、安全確保のために持ち物検査が実施されており、リュックサックや大きいバッグは持込が許可されていない。小さいカバンで出かけよう。行きは地下鉄などの公共の交通機関で近くまで行き、あとは徒歩で行くのがベスト。多くのラインがタイムズ・スクエア付近を通る。ただし42丁目の駅は、混雑のため使用を控えたい。なお、タイムズ・スクエアには公共トイレがありません! 「タイムズスクエア 年越し」と検索すると、そのあとの検索候補に「おむつ」と挙がるほど、トイレ対策は切実な問題。やはりというべきなのか、付近のドラッグストアでは大人用おむつを多種とりそろえているという。おむつはしなくとも、水分を控えるなどの対策はとりたい。  夕方6時に始まるオープニングセレモニー以降、音楽ライブやブロードウェーのミュージカル・グループによるパフォーマンスなどさまざまなイベントが行なわれ、カウントダウンを待つ間もテンションはマックス。例年、その年に活躍した歌手がトリを務め、2013年はレディ・ガガ、昨年はテイラー・スウィフトが迫力のステージで魅力を振りまいた。ライブのステージは46丁目と47丁目の間にあるが、大型スクリーンも複数設置されるので、好きな場所で中継を楽しむことができる。最後の締めにジョン・レノンの名曲「イマジン」が流れると、ついにカウントダウンの始まりだ。

©Amy Hart for Times Square Alliance

新年を迎えた瞬間には、周囲の高層ビルから1トンを超える紙吹雪が舞い、花火が空を照らす。そのあとは案外あっけなくお開きになるのは、トロントと同じかもしれない。駅は混雑で封鎖されることが多いので、タイムズ・スクエアから少し離れたところまで歩き、タクシーで帰ってしまうのが一番。今年は世界的にも激震の1年。テロなども警戒される中ではあるが、新年はやはりめでたい気分になりたいもの。身動きできないほどの混雑だが、寒さも吹き飛ばす興奮と熱気を感じよう。

タイムズ・スクエアにほど近いセントラルパークでも、午後10時開始のサイクリングイベントや、11時59分にスタートする4マイルのミッドナイト・ランなどがあり、いついかなるときもパワフルなニューヨーカーたちの姿を見られる。真夜中には園内にある野外ステージ、ナウムブルク・バンドシェルから花火が打ち上げられ、公園内のどこからでも観賞可能。

世界が注目するイルミネーション

©NYC & Company/Julienne Schaer

クリスマスやニュー・イヤーのカウントダウンに向けて、街にはイルミネーションがあふれ、ますますにぎやかになる。ホリデーシーズン定番の観光スポットといえば、5番街のイルミネーションだ。高級ブランド店に高級ホテルが立ち並ぶこの通りでは、ひときわ豪華なデコレーションがそれぞれのビルに施される。ショーウィンドーをのぞけば、それぞれに趣向を凝らしたまばゆい情景が作りこまれている。客が店の前で目を輝かせてそれらを見つめる様子が、また楽しそうでまぶしいのだ。

© NYC & Company/Will Steacy

©NYC & Company/Malcolm Brown

©NYC & Company/Marley White

5番街を北東に進むと、マンハッタンの中心にそびえるのはロックフェラー・センターだ。ロックフェラー・センターは1つのビルの名前ではなく、48丁目から51丁目にかけて連なる19のビルの総称。国連加盟国の国旗が並ぶロックフェラー・プラザがその中心だ。ここには毎年、絢爛豪華なクリスマスツリーが仕立てられ、巨大ツリーの点灯式は世界中で放映される。今年で83回目となる点灯式は12月2日にすでに終了しているが、スワロフスキーの星を頂上にいただく美しいツリーは1月6日まで飾られている。ビルの谷間を抜けてそびえるツリーは荘厳で、一度は目にしておきたいもの。ライティングは夕方5時半から真夜中まで。

また、ツリーのすぐ横には、ロックフェラー・センターのスケートリンクがある。定員150名のリンクは想像するよりも小さめだが、「映画やテレビで何度も見たあの場所だ!」というだけでもテンションが上がる。リンク自体は朝8時半からオープンしているので、混雑を避けて赴くのもいい。

イルミネーションといえば、ブルックリンの高級住宅地ダイカー・ハイツも有名。ひと言でいえば「住宅地のイルミネーション」なのだが、どの家庭も力の入れようが尋常ではない。プロに依頼して作り込んだ装飾は、考えられるすべてのライティングが施されており見ごたえたっぷり。12月には子ども連れで訪れる人も多く、アメリカだけでなく世界各地からテレビの取材がやって来る。イルミネーションは夕暮れから夜9時ごろまで。住宅地なので配慮して見学したい。ミッドタウンからは地下鉄で1時間弱と少し遠いが、楽しめること間違いなし。

掘り出し物がいっぱいのホリデーマーケット

© NYC & Company/Marley White

ホリデーシーズンのニューヨーク・マンハッタンは家族連れや観光客で大賑わい。そしてクリスマスといえばショッピングだ。もちろんデパートなどでもスペシャルセールが開催されているが、おすすめはいろんな公園や広場で開催されているホリデーマーケット。たくさんのブースが連なり、バックや帽子、アクセサリーなどを含む雑貨やちょっとした食料品など、クリスマスプレゼントにぴったりの品々を販売している。ホットチョコレートで温まりながらテントをのぞいて回ろう。

中でもオフィス街に囲まれたブライアント・パークのホリデーマーケットは、100軒以上の規模になる。タイムズ・スクエアからも徒歩5分程度と近くわかりやすい。マーケットの隣には無料のスケートリンクもあるので、買い物前にひとすべりもいいかも? アイスリンクの周りには暖房完備の屋外カフェがあり、ニューヨーカー気分でゆっくりできる。もちろんクリスマスツリーも飾られており、ホリデーマーケットは1月初旬、アイスリンクは3月ごろまで楽しめる。マーケットは場所によって終了時期が異なるので、確認して出かけよう。

空気が冷えて澄みわたり、雪とライティングが摩天楼によく映えるニューヨーク。今だけの美しさを思い切り楽しんでほしい。

Info
●ニューヨーク市観光局
www.nycgo.com

●タイムズ・スクエア
timessquarenyc.org

●ロックフェラー・センター
www.rockefellercenter.com




 
 

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