自然の恵みとマオリの文化と
North Island
(2017年1月20日記事)

New Zealand


©Chris Sisarich

自然の恵みとマオリの文化と

オーストラリアの東南に位置するニュージーランド。北島、南島という2つの大きな島と、それに連なる多くの島々で構成されている。南半球にあるため今が夏真っ盛りだ。夏は湿度が低く、日中の平均気温は21度から24度と過ごしやすい。

今回は北島を紹介したい。ニュージーランド最大の都市オークランドや首都ウェリントンなど、主要都市の多くがここにある。島の北側にあるオークランドは、2つの湾に挟まれた港湾都市だ。ニュージーランドの商業、エンターテインメントの中心であるのと同時に、少し離れれば自然にも恵まれた豊かな街。クイーン通り周辺はダウンタウンとしてにぎわい、各種ショップに土産物店、またさまざまな種類のレストランが充実している。行き交うフェリーやヨットを眺めながらゆっくりとまわりたい。

美しき港町オークランド

ダウンタウンにそびえる高さ328メートルのスカイタワーは、オークランドだけでなく、湾岸を見渡せる景色が爽快。タワーの屋外展望台を歩くスカイウォークや、ワイヤーをつけて地上まで下りるスカイジャンプもあり、スリルを求める人におすすめ。タワーにはレストランやバーなども入っており、食事と絶景を同時に楽しむこともできる。そしてダウンタウンのすぐ西にあるポンソンビー地区は、道沿いにおしゃれなカフェやバーが軒を連ねる人気のエリア。ポンソンビー・セントラルというショッピングコンプレックスにはレストランや雑貨店などが集まり、週末にはオークランダーたちでにぎわう。


©Sky Walk

©Mark Downey

©Tourism NZ

オークランドの対岸にあるデボンポートの街も一見の価値あり。ビクトリア調の建物がヨーロッパ入植時代のおもかげを残し、レトロな雰囲気をふりまいている。オークランドから約10分のフェリー旅で訪ねることができるのだが、そのフェリー上でオークランドののどかなスカイラインを眺めることができるのが、実はなによりのポイント。

オークランドの周辺に浮かぶ島々にも足を運ぼう。ハウラキ湾に浮かぶティリティリ・マタンギ島の名は、もともとこの地に住んでいたマオリの人々の言葉で「揺り動かす風」などの意味を持つ。ニュージーランド固有種の鳥類が生息する鳥の楽園で、絶滅の危機に瀕するニュージーランドの国鳥キーウィやタカヘなどの貴重種もいる。ニュージーランドの島々は、太古に大陸から切り離されたために独特の生態系を形成した。天敵となる存在がいなかったため、キーウィやタカヘ、絶滅した巨鳥モアのように、飛ばない鳥がたくさんいるのだ。ところが入植以降、こうした鳥たちは乱獲され、生態系は危機にさらされている。この島でも保護局とボランティアが鳥の保護を続けており、彼らによる島めぐりのガイドツアーが受けられる。

オークランドのダウンタウンからフェリーで約40分の所にあるワイヘキ島は、のどかなビーチにワイナリーやオリーブ園が点在する美しい島。島の見どころをひとまわりするバスツアーで風景を満喫できる。また、ブドウ栽培に適したワイヘキの地で作られたワインは、ニュージーランドでもトップクラス。レストラン併設のワイナリーもあるので、こちらもぜひ味わいたい。

今度はオークランドから西に向かう。車で30分ほどのところにあるのはワイタケレ山脈公園だ。国に保護された緑深い広大な森。ビジター・センターはマオリの彫刻で飾られており興味深い。公園にはたくさんのトレッキングコースが整備されており、豊富なシダ類や野生動物を間近で見ることができる。また、公園を抜けると、タスマン海に面した西の海岸に至る。サーフポイントとして有名なピハビーチは、鉄分を含む黒々とした砂浜が名物。サンセットポイントとしても名高く、なだらかな山並みと雄大な海を茜に染める夕日は絶景だ。周辺にはサンダルでも行けるような気軽なウォーキングコースがあり、少し南のキテキテ滝やカレカレ滝まで行くことができる。


©Miles Holden

©Amos Chapple

©Tourism New Zealand

©Rob Suisted

のんびり過ごす温泉地帯

ニュージーランドは日本同様、環太平洋火山帯上にあり、地域によって地熱活動が活発な場所がある。その1つがオークランドから東南に進んだところにあるロトルアで、ここには火山湖や間欠泉、温泉が点在している。約30メートルの高さにまで熱水を噴き出すポフツ間欠泉は迫力満点。

また、ここでは巨大なボール状のエアバッグに入って丘を転がるゾーブというアクティビティがあり、6歳以上なら誰でも気軽に楽しめるのでぜひ体験してもらいたい。遊び疲れた体を天然温泉で癒すのもいい。


©Zorb Rotorua

©Explore NZ

北島のほぼ中心にあるタウポ湖は、ニュージーランド最大の湖。クルーズ、ジェットボートや釣りなど、さまざまなウォーターアクティビティが楽しめる。世界で一番星が見られる場所の1つとして認定されており、宿泊すれば吸い込まれそうな闇の空に輝く数多の星が見られる。付近には北島最高峰のルアペフ山をはじめ、トンガリロ山、ナウルホエ山の3つの火山が連なるマオリの聖地があり、世界遺産トンガリロ国立公園として保存されている。映画「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地としても使用された場所で、昔の噴火でできたクレーターや溶岩流の跡などが間近で見られる。トンガリロ山にあるエメラルド湖は、クレーターに水が溜まってできた複数の湖。浸出したミネラル分によってエメラルド色に見える湖水が神秘的。湖によってその色の濃さはまちまちで、遠くから見る色彩の濃淡が美しい。

ビーチでピクニックをして、ウォータースポーツで盛り上がり、温泉で身体をのばしたらシーフードに舌鼓。ゆっくりと気ままな旅を楽しもう。


©Destination Lake Taupo


©Destination Lake Taupo


Info
ニュージーランド観光局(日本語)
www.newzealand.com/jp

スカイシティー・オークランド
www.skycityauckland.co.nz

ゾーブ・ニュージーランド
www.zorb.com/rotorua



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