クリスマス・イルミネーションで、 冬よ輝け!
Ottawa
Ontario(2015年11月20日記事)

Ontario

Photo: Courtesy of the Department of Canadian Heritage © All rights reserved. Christmas Lights / Lumières de Noël. Reproduced with the permission of the Minister of Canadian Heritage, 2015.
1867年にカナダの首都となったオタワは、入植の歴史やファーストネーションとの交易など、カナダの歩みを見てきた街。また、英語圏のオンタリオ州と仏語圏のケベック州の境界にあり、両方の文化が接する場所だ。トロントの北東、車で約5時間、飛行機で約1時間ほどの距離に位置し、行政都市の名にふさわしく、国会議事堂や首相官邸、最高裁判所など、いかめしい建物が街のそこここに建つ。そのあいだを埋めるように数多くの美術館や博物館があり、知的で大人な街の雰囲気を作り出している。
Photo: Courtesy of the Department of Canadian Heritage © All rights reserved. Christmas Lights / Lumières de Noël. Reproduced with the permission of the Minister of Canadian Heritage, 2015.

歴史と文化が交じり合う首都

All Photos: Courtesy of the Department of Canadian Heritage © All rights reserved. Christmas Lights / Lumières de Noël. Reproduced with the permission of the Minister of Canadian Heritage, 2015.

冬ならではの楽しみを心ゆくまで堪能

この街がいっそう輝くのが、クリスマス・ライツ・アクロス・カナダというイルミネーションのイベント。1985年に、オタワでごく一部分のライトアップとして始まったそれは、今ではカナダ中の州都が参加する大イベントに成長している。各州都でそれぞれにイルミネーションが飾られ、カナダを光のリボンで結ぶ。ホリデーシーズンを彩る、華麗な光の共演が各所で見られる。

その中心であるオタワでは、国会議事堂が建つパーラメント・ヒルを始めとして、ダウンタウンや川向こうのガティノーの建物を約40万個のライトが照らす。カナダ最大級のイルミネーションだ。国会議事堂の中央にあるピースタワーが光で輝く姿は、とにかく幻想的。ゴシック様式の議事堂がライトアップされた様子ももちろん美しい。重厚で趣ある石造りの建物が輝くのを見ていると、時代ドラマか物語の世界に入ったような気分になれる。

冬の始まりを輝かせるこのイベント、開催期間は12月2日から来年1月7日まで。12月2日のオフィシャル・セレモニーでは午後7時から点灯式が行なわれるほか、クリスマスキャロルやパフォーマンスなどの無料イベントやホットチョコレートなども提供される。今年で31回目の開催となるクリスマス・ライツ、ゆっくり見てまわって、キラキラの夜景を楽しみたい。

また、2016年1月29日からは、冬を祝う雪と氷のお祭り、ウィンタールードが開催される。メイン会場となるリドー運河は、オタワからキングストンまでの総距離202キロを結ぶ、世界遺産に登録されている歴史ある運河。冬になると凍りつき、全長7キロ以上になる世界最長の屋外天然アイスリンクに変身する。オタワの人々は通勤にこの運河を滑るほどで、観光客もスケート靴をレンタルして、運河でのアイススケートを楽しむことができる。オタワ市内の複数のイベント会場には、アーティストたちによる幻想的な氷の彫刻や、雪でできた大型の滑り台が設置されるほか、ライブパフォーマンス、氷上のトライアスロンなど、雪と氷で遊ぶたくさんの催しが行なわれる。

知れば知るほど魅力が増す街

All Photos:© OTMPC

夏にしろ冬にしろ、オタワはゆっくり回るのがいちばん。イルミネーションが灯されるまでは、ミュージアムめぐりをしたり、カナダ最大級の市場バイワードマーケットでのショッピングも楽しい。「オタワ」がファーストネーションの言葉で「交易」を意味するように、バイワードマーケットはカナダ国内で最も古いマーケットの1つ。赤レンガのマーケット・スクエアを中心に、食品、工芸品や雑貨などの露店が並ぶ。この時期はクリスマスショッピングがてら、大勢の観光客を迎える。オタワ名物のお菓子、ビーバーテイルのスタンドもあるので、ぜひ立ち寄ってみて。

ほかにも国会議事堂は、無料のガイドツアーをほぼ毎日開催している。暗くなる前に一度、ゴシック様式の美をすみずみまで目にしておくのもいい。中央のピースタワーは、最上階に登れば市内や対岸にあるガティノーの丘陵地帯が見渡せる絶景スポット。身体を温めたくなったら、パーラメント・ヒルの東に位置する名門ホテル、フェアモント・シャトー・ローリエでハイ・ティーを楽しむのもおすすめ。オタワの観光ポイントはパーラメント・ヒル周辺に集中しており、主要な施設は徒歩で回ることができる。市バスも充実しているので、移動には困らない。

駆け足ですぎる紅葉シーズンが終わると、長い冬の始まりだ。ともすれば退屈に過ごしがちだが、冬の寒さは、暖かい場所があることへの感謝の気持ちを思い出させてくれるもの。イルミネーションをゆっくり楽しんで冷えた身体を、お風呂やお酒で温めるのもまた楽しい。

Info
●オタワ観光局公式サイト
www.ottawatourism.ca

●Winterlude
www.pch.gc.ca/winterlude