冬のナイアガラを楽しむ
St. Catharines, ON
セント・キャサリンズ(オンタリオ)(2013年1月18日記事)

St. Catharines

Photos : Ⓒ @niagaraicewinefestival(右上・右下)、金沢知子(左)

「ガーデン・シティ」と呼ばれるセント・キャサリンズは、トロントからハイウェイQEWで1時間半で行けるナイアガラ地域最大の町。その呼び名どおり町のあちこちに公園や温室があり、45以上のワイナリーが点在するカナダ有数のワイン生産地だ。オンタリオ湖とエリー湖を結ぶウェランド運河にかかる閘門がザバァっと上がる風景も、なかなか迫力のある見所となっている。でも雪が積もって運河も凍る冬はどうなの? という心配はご無用。ここは寒い季節ならではの楽しみがちゃんと用意されている町だから。

町に息づくイタリア系コミュニティ

セント・キャサリンズのダウンタウン、ランドマーク的な存在なのが旧裁判所。ジェームス通りとキング通りの角にある建物は、オンタリオを代表する建築家キヴァス・タリーの設計だ。現在は劇場として演劇が上演され、町の文化的な面を担っている。そのすぐ隣りにあるのは1860年代から続くファーマーズマーケット。毎週火・木・土曜日に開催されるこの市場には、新鮮な農作物や手作りのお惣菜を求めて近隣の町から買物にやって来る人も多い。規模こそ大きくないが、地元の賑わいと土地の味を体験するには一番の場所だ。

ところでこの辺りの町々にはイタリアンレストランが多い、と感じることはないだろうか? 実はナイアガラは多くのイタリア系移民を受入れている地域。セント・キャサリンズには約1万6000人のイタリア系カナダ人が住んでおり、モンテベロ公園前の美容室「サロン・アレッサンドロ」を経営するフランチェスコとアレッサンドロ兄弟もその一員だ。1920年代に祖父がナポリ近郊から北米に渡って来てから今も、イタリアらしい大家族の温かい雰囲気が脈々と受継がれ、クラシックなサロンは週末になると孫娘から従兄弟まで一族の集合場所と化す。
そういえばセント・キャサリンズのイタリア系カナダ人といえば、スーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタ。世界のキャットウォークの頂点に立ったリンダも、きっと働き者で絆の強い家族の元に生まれ育ったに違いない。「ナイアガラの中のイタリア」というテーマで町を歩いてみるのも、いつもと違う発見がありそうだ。

真冬の祭典・アイスワインフェスティバル

家の中にこもりがちなこの季節だが、ナイアガラの冬の風物詩アイスワインフェスティバルを待ち焦がれていた人も多いだろう。厳しい寒さを利用して作られる濃厚な甘さと香りのアイスワインは、ご存知ナイアガラの名産物。セント・キャサリンズからフェスティバル中心会場のナイアガラ・オン・ザ・レイクはワインルートで結ばれており、ワインの郷らしい雰囲気が色濃く漂う。この真冬の祭典は各種イベントとワイナリー巡りで構成される。イベントは華やかなパーティから始まって、ワイン&チーズセミナーなどを開催。そして、ワイナリー巡りでは各ワイナリーでアイスワインに合わせたタルトやキッシュなどの軽食が用意され、グルメ三昧を堪能できる。ディスカバリーパス(ワイナリーパス)やシャトルサービスとセットになった宿泊プランが用意されたホテルもあるので、心ゆくまでアイスワインに酔いしれることも可能だ。白く積もった雪の中を移動しながら「次のワイナリーでは何が出てくるだろう」と期待を胸に気分は上々、心も体も満たされること間違いない。現在開催中なので、早速予定を組んで出かけよう。

More Info
● セント・キャサリンズ市日本語ホームページ
www.niagarajapan.com/stcatharines

● セント・キャサリンズ市日本語ホームページ
www.niagarawinefestival.com



 
 

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